alones の商品レビュー
今までに読んだ桜井亜…
今までに読んだ桜井亜美作品のなかで一番好きです。夕焼けを見ながら中国人の女の子が主人公の女の子に、こういう空を中国語でラオシアホンっていうんだよ、と教えてあげる所があったかと思いますが(ごめんなさい、だいぶ前に読んだもので記憶があやふやで)、なんだか「ラオシアホン」という言葉の響...
今までに読んだ桜井亜美作品のなかで一番好きです。夕焼けを見ながら中国人の女の子が主人公の女の子に、こういう空を中国語でラオシアホンっていうんだよ、と教えてあげる所があったかと思いますが(ごめんなさい、だいぶ前に読んだもので記憶があやふやで)、なんだか「ラオシアホン」という言葉の響きもほんとに夕焼けの朱に似合っているし素敵だなあと思ったのを覚えています。ちゃんと読んでいくと、切ない夕焼けが目に映るようだった。桜井亜美さんはよくあとがきで自分の作品の登場人物に対するメッセージを書きます
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主人公泉は虚勢をはり…
主人公泉は虚勢をはりながらの生活。様々なことで苦しみ、嘆き、もがきながら、1人の少年と出遭う。カイは、泉に何を齎したのだろう…
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主人公泉の視線を通…
主人公泉の視線を通して語られる 失恋 クラスメートの自殺 孤独がすごく切なくリアルに描かれています。一番世間に対して敏感だった時期を思い出しますね
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主人公泉は、失恋やク…
主人公泉は、失恋やクラスメイトの自殺に衝撃を受け・・・。タイトルが「alone」ではなく「alones」なのが象徴的です。
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逃れられない孤独を胸…
逃れられない孤独を胸に、迷い、傷つき、傷つける。切なくもいとおしい時間を瑞々しく描く。文章表現が魅力的です。
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「イノセント・ワール…
「イノセント・ワールド」で衝撃を受け、彼女の作品を次々と読みましたが…全てがよく似た話で、あまり心に残るものがなかったのですが、これはいいですね。自分の世界に少し近づいた話であるからかも知れませんが、孤独を売り物にした小説ではなく、きちんと孤独について書かれたそれである気がします...
「イノセント・ワールド」で衝撃を受け、彼女の作品を次々と読みましたが…全てがよく似た話で、あまり心に残るものがなかったのですが、これはいいですね。自分の世界に少し近づいた話であるからかも知れませんが、孤独を売り物にした小説ではなく、きちんと孤独について書かれたそれである気がします。恋愛小説、というよりは、恋愛を通じて人と繋がろうとする人達の小説、そんな印象を持ちました。
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勉強ができることをア…
勉強ができることをアイデンティティにしてきた優等生・紫堂泉は、ある日カイという少年と出会う。恋愛小説です。
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何も始まらない物語。読み終えて本を閉じ、あぁそうだったのかと、我に返る。そしてあまりにも寂しいと思い巡ってしまう。
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今風の女子高生ながら、成績優秀で東大を志望している紫堂泉は、心から愛したリュウヘイに別れを告げられます。そんなとき、オタク少年の菊地が、泉の親友の久美に告白した直後にマンションの屋上から飛び降りて自殺してしまうという事件が起こります。泉は、ひとに愛されることだけを求める自分の姿と...
今風の女子高生ながら、成績優秀で東大を志望している紫堂泉は、心から愛したリュウヘイに別れを告げられます。そんなとき、オタク少年の菊地が、泉の親友の久美に告白した直後にマンションの屋上から飛び降りて自殺してしまうという事件が起こります。泉は、ひとに愛されることだけを求める自分の姿と菊地とかさねてしまいますが、そんな心中を押し隠して、クールな優等生の顔を演じつづけようとします。 その後泉は、一方的に別れを告げたリュウヘイと再会し、彼の置かれていた状況を理解しようとせず、自分の気持ちだけを通そうとしていたことに気づくことになります。そんな自分自身に嫌気がさし、学校も欠席するようになった彼女を救ったのは、帰国子女でバイセクシャルの少年・カイでした。彼との関係は、ヘテロどうしの愛とは異なり、支配とは無関係の自由な愛のかたちがあることを彼女に教えてくれます。 ところが、二人が身体をかさねているところを、カイのパートナーで泉の幼なじみの少年・貴洋に目撃されてしまい、そのために三人の関係に亀裂が生じてしまいます。泉は、すべてのわだかまりを押し殺して東大受験に邁進するものの、受験当日、カイが日本を離れてしまうことを知り、試験を投げ捨ててカイのいる空港へと駆けつけます。 さらっと読める作品です。クライマックスもきれいに張れていてわかりやすいストーリー・ラインになっています。
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勉強はできるが人に愛されない主人公のもがいている姿も、 バイセクシュアルである自分を受け入れてもらえない友人の悲しみも、 著者らしい表現描写の元では、"小説感"が全開で、 それによって自分は共感が得られなかった。 ただ著者の風景、心情描写のリズム感が好きで、...
勉強はできるが人に愛されない主人公のもがいている姿も、 バイセクシュアルである自分を受け入れてもらえない友人の悲しみも、 著者らしい表現描写の元では、"小説感"が全開で、 それによって自分は共感が得られなかった。 ただ著者の風景、心情描写のリズム感が好きで、 また彼女の作品が若者に受ける理由が何なのか知りたくて、 いろんな作品を読ませてもらっているが、 とかく色、音、匂い、景色、人を美しくテンポよく描く表現力は盗みたいと思うし、 読みやすくストレートな表現と日記形式のストーリー展開が、 センチメンタルで甘酸っぱい思春期の女の子達、 理論より感情が先行して物事を捉える女の子達を虜にしているのかなと感じた。 彼女たちをターゲットにした文章を書くときには、 彼女の論法が大いに参考になるかなと感じる。
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