芸術における数学 の商品レビュー
北斎の勉強してる頃に買った本で、北斎の画面分割の考え方を読むことの参考にしようと思って買ったので、単によくある黄金比やら画面分割の話を想定してたけど、もっと突っ込んだ良い本だった そもそも数学は真理などではなくて、人工的なものであってつまり文化的なものであるから、芸術と共通した...
北斎の勉強してる頃に買った本で、北斎の画面分割の考え方を読むことの参考にしようと思って買ったので、単によくある黄金比やら画面分割の話を想定してたけど、もっと突っ込んだ良い本だった そもそも数学は真理などではなくて、人工的なものであってつまり文化的なものであるから、芸術と共通した基盤をもつ、というのは面白い。 その時代その時代の科学や数学の課題と、芸術の課題とがリンクしているのを、そうやって改めて見直すことで、シンメトリーや黄金比はあくまでその時代の変遷の中でその時代に選ばれる着眼点のひとつ、という位置付けの仕方は好ましいし、しかも、とはいっても、それは行動へ踏み切るための感覚を呼び覚ますものでしかなくて創作には関与しない、というのは至言。
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