シャンヌのパリ、そしてアメリカ の商品レビュー

ケイリー・ジョーンズ(著者),務台夏子(訳者)

2009/10/31

　同タイトルの映画の原作。有名な作家を父に持ち、アメリカ人でありながらパリに生まれ、４歳で同じ歳の養子を「弟」として迎え、１４歳でアメリカに帰った、シャンヌの成長の記録である。すごく何気ない表現でありながら、胸にしみる言葉が多くて、切なくて痛くて、悲しかった。自分を見失って足掻く姿の不変さは、そういうものなのかもしれない。構成がちょっと散漫な感じがした。それが余計に、映画への期待を抱かせるっていうのもちょっと皮肉だが（笑）　どうせ映画はなかなか見れれないだろうと原作を買ったのだけど、すごーーく映画を見たくなった。