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地獄でヨーイ・ハイ! の商品レビュー

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2011/07/22

中川信夫は、105年前の1905年4月18日に京都で生まれ、26年前の1984年に79歳で亡くなった映画監督。 『東海道四谷怪談』や『怪異談 生きてゐる小平次』などによって、今でも色あせることのない恐怖映画の巨匠として知られています。 この本も、多くの怪談恐怖映画を作った監督...

中川信夫は、105年前の1905年4月18日に京都で生まれ、26年前の1984年に79歳で亡くなった映画監督。 『東海道四谷怪談』や『怪異談 生きてゐる小平次』などによって、今でも色あせることのない恐怖映画の巨匠として知られています。 この本も、多くの怪談恐怖映画を作った監督としてとりあげ、インタビューも含めてその世界に肉薄するというのですが、私も初めはそう思っていたのですけれど、実際には、彼が生涯に97本撮っている映画のうちで、怪談恐怖映画のカテゴリーで数えられるのはわずかに8作品にしかすぎなく、もちろんその分野での優れた業績というのはわかりますが、あまりにも狭い枠に閉じ込めすぎる評価ではないかと思います。 数々の時代劇や青春物の他に、筒井康隆が愛してやまないと告白している『エノケンの森の石松』などの榎本健一主演の痛快娯楽映画や、テレビドラマでは横山光輝原作の「マーガレット」連載で大場久美子主演の『コメットさん』や、沢たまきや緑魔子らの1969年当時ではパンチラなどかなりのお色気満載の『プレイガール』や、特撮の円谷プロ・ウルトラマンシリーズ第7作の『ウルトラマンレオ』などの監督もした多彩な監督だったことをけっして忘れてはいけないと思います。

Posted byブクログ