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花腐し の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2024/03/21

純文学…なのかな? 現実と心象、現在(今)、過去(実際の過去か空想かは曖昧)等が入り乱れて、書下ろしの「ひたひたと」も含め、何とも… 「花腐し」は映画化が気になって、読んでみたけど、映画観る気にはならないなあ… スッキリ感も感動も得られなかった。 私はわかり易い人間なんだ...

純文学…なのかな? 現実と心象、現在(今)、過去(実際の過去か空想かは曖昧)等が入り乱れて、書下ろしの「ひたひたと」も含め、何とも… 「花腐し」は映画化が気になって、読んでみたけど、映画観る気にはならないなあ… スッキリ感も感動も得られなかった。 私はわかり易い人間なんだと思った。 前向きに生きて行こうと思ったのは、反面教師的な効果かもしれない。

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2022/02/10

 夢のなかにいるような、生と死を行ったり来たりしているようなお話だった。  寝る前に読んだが、なんだか悪い夢を見そうな読後感。

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2019/02/23

クラシックな感じ。 中年男、朽ち果てるアパート、時間の曖昧さ、幻覚、薬物中毒の女の子。 小説でしかできないことをしていると思う。現実があいまいになってく感じとか。

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2017/03/18

「花腐し」よりも「ひたひたと」の方が、文学感とまとまりがあって良かったかなぁ。流れるような文章が、追想と土地と家族の移り変わりをぼんやりと写し出している。 「花腐し」は、バブル後10年の、疲れた男の人の思い出と借金の話。社会性を表している現実的な話なんだけど、マジックマッシュル...

「花腐し」よりも「ひたひたと」の方が、文学感とまとまりがあって良かったかなぁ。流れるような文章が、追想と土地と家族の移り変わりをぼんやりと写し出している。 「花腐し」は、バブル後10年の、疲れた男の人の思い出と借金の話。社会性を表している現実的な話なんだけど、マジックマッシュルームとか出てきて作り物めいた違和感が。万葉集のような難しい話を入れ込まなくても良かったんじゃないだろうか。 結局「ひたひたと」のような自身の内省を深めるところに戻るのね。その辺は良かった。

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2014/07/17

たぶん作者はものすごく品のいい人なんだと思う。書いていることの大胆さと滲む上品さのギャップが、私はイマイチいただけなかった。唯一ヤク中の「アスカ」が生き生きしていて人間味があった。 それが味と言えば味なんだろうけど、あまりどの登場人物も人間の匂いがしなくて、あまりにも言葉的だなあ...

たぶん作者はものすごく品のいい人なんだと思う。書いていることの大胆さと滲む上品さのギャップが、私はイマイチいただけなかった。唯一ヤク中の「アスカ」が生き生きしていて人間味があった。 それが味と言えば味なんだろうけど、あまりどの登場人物も人間の匂いがしなくて、あまりにも言葉的だなあと妙な感想を持った。「花腐し」、まだまだ全然落ち切れていない。

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2013/12/15

正直つまんね。初めの方にある「ひたひたと」の方が割りと印象に残る感じ。それもまあ、あまり味わいがある訳じゃないけど。どっちも中途半端な作品。このぶんだと、「幽」も期待できそうにないな、「半島」もどうだか。「そこでゆっくりと死んでいきたい気持ちをそそる場所」もいまいちだったし。「不...

正直つまんね。初めの方にある「ひたひたと」の方が割りと印象に残る感じ。それもまあ、あまり味わいがある訳じゃないけど。どっちも中途半端な作品。このぶんだと、「幽」も期待できそうにないな、「半島」もどうだか。「そこでゆっくりと死んでいきたい気持ちをそそる場所」もいまいちだったし。「不可能」を読んで結末はともかく中々味わいがあって良いなと、それを切っ掛けに松浦寿輝の作品に興味持ち始めたけど、それ以外に良かったのはそういった類のものとは違う「川の光」だし(川の光 外伝はまだ読んでない)。松浦寿輝自身、五分咲きの花腐しって感じ。

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2012/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

丁寧に言葉を選び無駄をそぎ落とした文体が期待感を煽る。あり得ない非日常世界が、胸の奥深くに押し隠されていた憎悪を抉り出す。目の当たりにさらされて息をのんだ。日々淡々と流れて行く日常の中で忘却の彼方に押しやられていたものだ。クライマックスの凄惨なシーンが脳裏にとりついて離れない。再読すれば、必ず新たな発見ができる奥行きのある作品である。

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2013/04/10

「ひたひたと」「花腐し」共に社会の底辺を這いずるような男が主人公。 文は丁度良い堅さで読み応え抜群、それで綴られる少し寂れた都会の描写が最高。 しかし、基本的に都会の暗い面を題材にしているので田舎者の自分にはいまいちピンと来ない部分が多い。更に「花腐し」終盤のやたらとブッとんだ性...

「ひたひたと」「花腐し」共に社会の底辺を這いずるような男が主人公。 文は丁度良い堅さで読み応え抜群、それで綴られる少し寂れた都会の描写が最高。 しかし、基本的に都会の暗い面を題材にしているので田舎者の自分にはいまいちピンと来ない部分が多い。更に「花腐し」終盤のやたらとブッとんだ性描写の文も、それまでの堅牢な文との差が激しく、何だか。

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2011/09/13

名前も知らない人間なんて幽霊と同じだし、 腐った花や精液だって幽霊だろうし、 クスリをした人間も幽霊になっちまうんだぜ。

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2010/05/28

うーん…たんたんと進む物語。 すごく引き込まれて集中できる感じではなかったです。 ただ、何回か読み込めば主人公の心情がもっとわかるかもしれないという期待もあります。

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