ダーティー・ユー の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
今回のお題は、”いじめ”。 重いテーマです。 主人公は、アメリカ生まれ、アメリカ育ちの日本人の少年 ”帰国子女”って奴です。 違和感を覚えつつ日本の中学校に通ううちに、事件がおきてしまいます。 その事件は、防ぐことが出来たかもしれない事件。 日本の社会が持っている問題点や教育システムの問題点なども、 出てきています。 ”いじめ”と”悪ふざけ”の境界線があいまいになってきていて、 大人には区別が付かない・・・。 けど、実際には、区別が付かないのではなく、区別したくないのでは、 と思ってしまいますね。 ようは、教師の責任逃れ。 親もしかりです。 いじめられている親子は、真剣に”いじめ”どと訴えても いじめている親子からすれば、ただの”悪ふざけ”。 教師も、”いじめ”と認めてしまうと、監督不行き届きとか、 責任問題になるので、認めようとしない。 仮に、いじめられている子が怪我をして訴えても、悪ふざけで出来た傷。 逆に、いじめている子にやり返して怪我したら、”警察沙汰”。 なんか変。 結局、子供のストレスのはけ口が、”いじめ”として出てしまう。 そのストレスの原因は”親”からのプレッシャー・・・。 私の子供の頃にも、”喧嘩”や”意地悪”はありました。 意地悪はやられた記憶もあります。 しかし、クラス全体での無視なんてなかったし、教師まで一緒になって、 いじめを助長するようなことなんて無かった。 ・・・大抵あとから意地悪した奴がこっそり謝りに来たし・・・。 喧嘩はしょっちゅうでした。 ”ヤンキー”世代なもので・・・。 ”ヤンキー”ではなかったでしたけど。 これから集団生活を始める子を持つ親として、心痛める問題です。 大事なのは、大人が自分の子供も他人の子供も悪いことは悪いと怒り、 注意できるようになること。 それが遊びであっても。 あとは、最近の行き過ぎたお笑い番組が、あくまでも”芝居”であって、 本気でふざけあっている訳ではないこともしっかりと説明してから、 見せるべきだなと思いますね。 (体を張って笑いをとる姿を非難する気は無いですが、子供に与える影響も 考えて欲しいですね。) などと考えさせられてしまう作品です。
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アメリカ人であるユーの目から見た日本の学校の異常さ。 まあ、アメリカもスクールカーストとか言ってかなりオカシイと思うけどね。 いじめってどうやっても絶対無くならないんだろうな・・と思った。 最後、先生とユーが桜の下で話すシーンが印象的です。
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いじめを扱っているがそれよりもアメリカの教育と日本の教育の違いや、子ども達に何を育てていないといけないのか、考えさせられる一冊!
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