新入社員船木徹 の商品レビュー
今どきの「新人」と「…
今どきの「新人」と「上司」を面白く描いている。
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新入社員とその上司との関わりを軸にした小説。20年近く前の作品であり、公共事業のあり方なんかは大分変わっているかもしれないが、会社での人間模様の描写は、あまり古びていないように感じる。五十嵐のようなちょっと勘違いした新人、吉村課長のような上にはペコペコし下には横柄な上司も今の時代...
新入社員とその上司との関わりを軸にした小説。20年近く前の作品であり、公共事業のあり方なんかは大分変わっているかもしれないが、会社での人間模様の描写は、あまり古びていないように感じる。五十嵐のようなちょっと勘違いした新人、吉村課長のような上にはペコペコし下には横柄な上司も今の時代でもいかにもいそうな気がする。 登場人物の中では三木部長が印象的だった。現実世界でも、こういう人物が一番扱いづらいように思う。 小説の本筋としては、主人公の船木が会社というものに疑問を持ちながらも同化していく物語だと解釈した。それは、恋愛対象をゆかりから上原幸子へと乗り換えることに象徴されていると思う。そして、もう一つの物語として、船木とは逆に、先輩(上司)の高田が会社から離脱していく姿が対比されている。自分は年齢的には船木に近いが、どちらかというと、高田にも共感するところが結構あった。逆に船木はちょっと自分勝手すぎるような気がした。
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作者の時代観がおかしい。99年に80年代の感性はないよ。言うなら今トレンディーでもなんでもない安いテレビドラマ見てるような感じ。
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