霧の橋 の商品レビュー
長編1作品収録
長編1作品収録。 作者の書きたくてたまらない感が出ていて、ちょっと都合が良過ぎに思えるところもあるけれど、いい話だなあと思った。
長束
山本周五郎への憧れか…
山本周五郎への憧れか、ところどころ哲学的な文章が出てきます。読後感からいくと、静かに心に染み入る物語です。
文庫OFF
私自身、初めて読んだ…
私自身、初めて読んだ本格時代小説なのですが、面白くすらすら読めました。ストーリー全体が淡く色彩がかっている感じがして、どこか懐かしい感じがしました。カバーの絵の影響もあるかも。
文庫OFF
<読了した文庫を文庫…
<読了した文庫を文庫OFFに売却する前に記念としてレビューを書きます。>理由あって武士を捨てた主人公が創意工夫で紅を扱う紅屋を立ち上げていきます。商売敵の大店の妨害にあい、はたまた主人公も父親の仇をもつ身です。乙川作品は筋立てが複雑です。二度読みがおすすめです。
文庫OFF
今や時代小説の第一人…
今や時代小説の第一人者、乙川優三郎氏のデビュー作。元武士の町人が、再び武士の世界に巻き込まれることになるが……。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み応えがあり、テンポも良く、一気に読了。そして、これほど見事なラストは、これまで出会ったことがありません。素晴らしい大作。コメントのしようもありません! 乙川優三郎「霧の端」、1997.3刊行、2000.3文庫。
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自分の過去やプライドが無意識のうちに邪魔をして今の生活に素直に溶け込めない 一番大切なのは何なのか 今の愛する人でありその人を守るには過去やプライドと決別しないといけない時がある 自分にとって一番大切なのは家族でありこれは何ものにも代えられない世界で一番大切なもの 家族を守るため...
自分の過去やプライドが無意識のうちに邪魔をして今の生活に素直に溶け込めない 一番大切なのは何なのか 今の愛する人でありその人を守るには過去やプライドと決別しないといけない時がある 自分にとって一番大切なのは家族でありこれは何ものにも代えられない世界で一番大切なもの 家族を守るために残りの人生一生懸命に生きる
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こちらも上町63佐々木マスターからご紹介の作家乙川優三郎さんの作品 第七回時代小説大賞受賞作です。面白かった!! 付箋 ・再婚するのなら惚れた女子としたいものだと思うようになった。それが相手の女子にとっても幸福と言えるのではないだろうか。 ・一日の仕事を終えて、小僧らに飯を食わ...
こちらも上町63佐々木マスターからご紹介の作家乙川優三郎さんの作品 第七回時代小説大賞受賞作です。面白かった!! 付箋 ・再婚するのなら惚れた女子としたいものだと思うようになった。それが相手の女子にとっても幸福と言えるのではないだろうか。 ・一日の仕事を終えて、小僧らに飯を食わせ、さらには夫のために煮炊きする妻。煮炊きを終えたなら夫婦で料理をつつき、何とはなしに語り合う。至極ありふれたことかも知れぬが、惣兵衛が守ろうとしているのはそういうものかも知れなかった。
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いままで読んだ歴史小説はチャンバラありのものがほとんどだったので、この作品には新しい歴史小説観を与えてくれた。決闘はほとんどないが、さらっとした読後感がなんともいえない。どこかやさしい小説である。
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何故か長編と思わず、短編集との思い込みで読み始め(笑) 偶然の出会いから、刀を捨て商人となった主人公惣兵衛、商売上の諍いがどう展開するか、サスペンスタッチに描かれる。 さらに、過去のしがらみから、時に武士の心が顔を出し、夫婦の間にすれ違いが生じる。 しかし、商売仲間の言葉がきっか...
何故か長編と思わず、短編集との思い込みで読み始め(笑) 偶然の出会いから、刀を捨て商人となった主人公惣兵衛、商売上の諍いがどう展開するか、サスペンスタッチに描かれる。 さらに、過去のしがらみから、時に武士の心が顔を出し、夫婦の間にすれ違いが生じる。 しかし、商売仲間の言葉がきっかけに、過去を克服し、感動のラストシーンへ。 この場面を描きたい為に、それまでの話があったかのよう。 心に琴線を震わす夫婦小説。著者が、藤沢周平の後継者と世評される所以。 蛇足ながら・・・ この作品の主人公は、商人の道を選ぶが、同じく刀を捨て商人になった、あさのあつこ著『弥勒の月』シリーズの遠野屋清之介を思い浮かべる。 故児玉清氏お勧めの作品であり、人間の心の闇を見事に笑顔ている。まだまだシリーズは続いているが、清之介が今後、商人を全うできるか、それとも刀を取らざるを得なくなるか、今後の行方が気になる。
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