知っていますか子どもたちの食卓 の商品レビュー
私にとっては、非常な驚きであった。 私は、母方の祖父母の家で、3世代同居の家庭で育った。食事は、年老いた祖母の影響か、だしをとることは当たり前、インスタントや、冷凍食品などは、それほど食べずに成長することとなった。よって、個食という環境は、想像することが難しい環境であり、イ...
私にとっては、非常な驚きであった。 私は、母方の祖父母の家で、3世代同居の家庭で育った。食事は、年老いた祖母の影響か、だしをとることは当たり前、インスタントや、冷凍食品などは、それほど食べずに成長することとなった。よって、個食という環境は、想像することが難しい環境であり、インスタントものや、店屋物で食事を済ませるということは、考え付かないことであった。 しかし、この本のなかでレポートされていることは、散々たる家庭の食の風景である。 食事内容と、個々人の性格というものが、どのような相関関係を持っているかということは、はっきりとしたことはいえないが、食事を作る姿も見えず、ましてや親が働く姿も見えない環境で育つ子供たちに、何のありがたみもなくテー部の上にのっている、どこにでも売っている菓子パンは、子供の目にどのように映るのだろうか。 調査対象は、決して偏っているわけではない。食に携わる仕事をしている人は、是非とも読んでいただきたい1冊である。
Posted by
- 1