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くすり歳時記 の商品レビュー

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古医学という観点から…

古医学という観点から、身近にある植物などの薬効などをまとめたエッセイ。漢方の効力もバカにはできない。

文庫OFF

2010/05/11

槇佐知子さんは、丹波康頼が編集した日本最古の医学全書である『医心方』を現代語訳した方です。また、平安時代初期に編纂された日本最古の国定薬局方である『大同類聚方』の現代語訳にも挑んでいる方です。もともと小説や児童物などを書いていたようなのですが、あるとき『医心方』に出会い、一念発起...

槇佐知子さんは、丹波康頼が編集した日本最古の医学全書である『医心方』を現代語訳した方です。また、平安時代初期に編纂された日本最古の国定薬局方である『大同類聚方』の現代語訳にも挑んでいる方です。もともと小説や児童物などを書いていたようなのですが、あるとき『医心方』に出会い、一念発起して訳に取り組み始めたという方です。一歩一歩読み進めていくことは困難を極めたようで、また、出版するに際しても様々なドラマがあったようです。そしてその苦労は実を結び、筑摩書房から刊行されています。 【参考】 『医心方』 丹波康頼著 槇佐知子訳 『大同類聚方』(普及版) 槇佐知子訳  ここにご紹介した槇さんの本は、豊富な古医学の知識から編み出されたエッセイ集です。  日本には四季折々様々な習慣が伝わっており、そして、豊かな四季が育む食材が豊富な国です。そういった習慣、そして食材がどのように伝わってきたのか、その裏にはどのような背景があり、どのような効果があるのか・・・。そういった身近なものを題材にしたお話がたくさんちりばめられております。  臨床の合間の息抜きや、患者さんとの会話のヒントなどになると思います。

Posted byブクログ