からだの赤信号・青信号・黄信号 の商品レビュー
本書は日常的に目にする症状が、重篤な疾患かどうかを判断できるようにシンプルに解説したものです。 ライターが執筆し、監修は内科を専門とする石川恭三医師が行なっていました。 本書では、症状を各部位に分けて章立てし、考えられる原因、治療、リスクなどについて解説していました。 たとえば...
本書は日常的に目にする症状が、重篤な疾患かどうかを判断できるようにシンプルに解説したものです。 ライターが執筆し、監修は内科を専門とする石川恭三医師が行なっていました。 本書では、症状を各部位に分けて章立てし、考えられる原因、治療、リスクなどについて解説していました。 たとえば、腹痛の場合だと、上腹部から右下腹部に移動する痛み(虫垂炎)、波状的に続く癪状の疼痛発作が右上腹部から背中に起こる(胆石)、突然の左上腹部の痛みと吐き気(膵炎)などについて危険度、診療の流れ、治療について記述されていました。 ちょうど視診、問診、触診だけで大まかな診断をつけるための道筋が示されていて、専門用語を交えながらも前後に解説をつけるなどの工夫が加えられていると感じました。 このようなコンセプトの本をこれまで専門書を中心に探してきたのですが、意外にも一般書の中から良書を見つけることができて喜んでいます。 図やイラストなどが少ないので若干の読みにくさはありましたが、丁寧に執筆されたことが伺えるものでした。
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