バニシングポイント の商品レビュー
続いて佐藤正午作品を読む。 「少年」の編で(健次郎さん)の名前が出てきた時、健次郎?聞いたような?と思っていたら、健次郎さんの苗字は(倉田)だった! (倉田健次郎)!! 「鳩の撃退法」に出てくる倉田健次郎の若い時って事か! 上着のポケットからハンカチーフのようにのぞいている二枚の...
続いて佐藤正午作品を読む。 「少年」の編で(健次郎さん)の名前が出てきた時、健次郎?聞いたような?と思っていたら、健次郎さんの苗字は(倉田)だった! (倉田健次郎)!! 「鳩の撃退法」に出てくる倉田健次郎の若い時って事か! 上着のポケットからハンカチーフのようにのぞいている二枚の一万円札がとても気になる!リンクしてるってことなのかな??
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何年も前に中古で買って寝かせていた本。裏にはブックオフの105円の値札シールがついている。 そしていよいよ読もうと開いてみると、文字が小さい。1ページあたりの文字も行も多めで、とても読みづらそう。 でも読んだ。 お話が7つ入った連作小説。最初のふたつくらいは、これらがどうやっ...
何年も前に中古で買って寝かせていた本。裏にはブックオフの105円の値札シールがついている。 そしていよいよ読もうと開いてみると、文字が小さい。1ページあたりの文字も行も多めで、とても読みづらそう。 でも読んだ。 お話が7つ入った連作小説。最初のふたつくらいは、これらがどうやって繋がっていくのかなと興味深く読めたのだけど、そのあとはいいテンポでは読めず。連なっていく感じが弱いし、盛り上がりにも欠けるので、どうしても眠くなってしまう。寝落ちしまくりながら何とか読み終えた。 読み終わって思い返してみても、連作というにはそれほど連作っぽくなかったなあという印象。登場人物が重なっていたり関連する人が出てきたりはしていたのだけれど、そこにワクワク感がなかった。 みんないろいろ秘密を持っているもののそれもあまり明らかにはされなかったし、いろいろな人の人生のワンシーンを見せられて終わったなという感じ。そこがいいのかもしれないけど。 ちょっと不完全燃焼だなー。私にはちっとも面白くない本だった。 それと、「○○自身」ということばがひとつの章に1回は出てきていたんと思うんだけど、それが必ず「○○じしん」と平仮名の表記だったのが不思議だった。何か意味があるのかな?
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★秘密、ではない屈折した思いの連鎖★旅行など遠くに出掛けるときにだけ読む佐藤正午。なぜか勝手に、ここではないどこか、が似合う小説だと思っている。これは空間としては必ずしもそうではないが、心の中の別の場所を描いている。 主人公を入れ替える連作であり、決定的なストーリーを追うわけで...
★秘密、ではない屈折した思いの連鎖★旅行など遠くに出掛けるときにだけ読む佐藤正午。なぜか勝手に、ここではないどこか、が似合う小説だと思っている。これは空間としては必ずしもそうではないが、心の中の別の場所を描いている。 主人公を入れ替える連作であり、決定的なストーリーを追うわけではない。タクシー運転手は日々の生活のなかに女性との幻想を潜り込ませ、夢のように実現する。美人妻に触れられないが、寄ってくるほかの男には屈折した思いを募らせる新聞記者。年齢不詳の若いアウトサイダーがどこかでひきずる通常の世界への思い。誰もが抱えるひずみと秘密を楽しむ小説だろう。
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短編連作。これは誰?と思いながら読み流してしまった。誰にでもバニシング・ポイントがあり、それは日常の中にあるのだろう。
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連作の短編集なのだけど、繋がりの焦点が違うため、連作だけど全く繋がっていないような不思議な違和感がある。 同じ登場人物が何度か出てくるけれど、前はどの章に出てきたのか軽く混乱した。こういう連作を読むのは初めてです。 『バニシングポイント』とは『遠近画法における消失点』という意味ら...
連作の短編集なのだけど、繋がりの焦点が違うため、連作だけど全く繋がっていないような不思議な違和感がある。 同じ登場人物が何度か出てくるけれど、前はどの章に出てきたのか軽く混乱した。こういう連作を読むのは初めてです。 『バニシングポイント』とは『遠近画法における消失点』という意味らしい。タイトルの意味を知ると、こういう造りであるのも納得出来る。 全体的に乾いていて退廃的な雰囲気があり、登場人物にそこはかとない色気を感じた。雨の日の夕方に読みたい感じの小説でした。
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少しずつ短編の登場人物が交差するのがおもしろかった。この手法を下手に用いている作品を読んだことがあったので上手いなあと思わされた。様々なひとが様々な思惑で生きることで世界が出来上がっているなあと。
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