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河合雅雄の動物記(2) の商品レビュー

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2013/10/21

(2005.04.26読了)(2000.02.09購入) 【川獺・かわうそ】イタチ科の哺乳類。頭胴長70センチメートル、尾長50センチメートル内外。体の背面は光沢のある褐色、腹面は淡褐色。四肢は短く、指の間に水かきがある。泳ぎはきわめて巧みで、魚・貝・カニなどを食べる。ユーラシア...

(2005.04.26読了)(2000.02.09購入) 【川獺・かわうそ】イタチ科の哺乳類。頭胴長70センチメートル、尾長50センチメートル内外。体の背面は光沢のある褐色、腹面は淡褐色。四肢は短く、指の間に水かきがある。泳ぎはきわめて巧みで、魚・貝・カニなどを食べる。ユーラシアに広く分布するが、数が減っている。(「大辞林」より) 第一巻のゲラダヒヒの話は、誕生から一人前になるまでの話だったので、今度もかわうその誕生から一人前になるまでの話と思っていたら予想が外れてしまった。 舞台は、オホーツク海に注ぐ大河、アムール河の上流100キロほどの地点。 かわうそは、川辺に住み魚を捕らえて食べる。冬は、熊の食い残した鮭などを食べて食いつなぐ。かわうその恋の季節は、2月・3月。かわうその妊娠期間は、63日。2ヶ月ほどで子供は生まれる。3頭ほど生まれる。 この物語では、母親は、ルツ。子供は、ルーラ(雄)、オフト(雄)、ルスカヤ(雌)。とそれぞれ名付けられている。 ルーラとオフトは1歳半で、生まれ故郷に別れを告げて旅に出た。母親が次の子供の準備に入るために追い出された。 2頭で川を下り、オフトは途中で死んでしまう。ルーラは、海までたどり着く。 海岸近くの川辺で、暮らす。近くに、かわうその父と娘の親子も住んでいた。 海の貝類、魚なども捕って暮らす。海岸にはトドのハレムもあった。(かわうそが海の貝や魚も捕ったりするなんて知らなかった。) 冬になり、流氷の海で狩りをしているうちに、嵐で流氷に乗ったまま流されてしまった。氷を拠点に海の魚で食いつなぎながら旅を続ける。流氷はとうとう北海道の網走海岸にたどり着いた。ルーラは、北海道に住み着いた。 (この話は、本当にあった話ではありません。河合雅雄さんの生み出した壮大なフィクションです。あったらいいだろうなという夢が生んだ作品です。かわうそと他の動物たちの交流が生き生きと描かれています。食うか食われるかの多くの戦いも描かれています。いろんな動物たちの生き残るための知恵も描かれています。科学読み物として実によくできていると思います。) (「MARC」データベースより)amazon 長年に渡るフィールドワークの経験をもとに、大自然の中で繰り広げられる動物たちの姿を新たな発見と共に生き生きと描くシリーズ。第2巻は、カワウソが流氷に乗って北海道にたどりつくまでの物語を想定し、その生態を描く。

Posted byブクログ