ラハイナまで来た理由 の商品レビュー
写真家である主人公がハワイのラハイナまで行った理由が語られる短編集。 残っているスナップ写真とゆかりの品や場所の写真とを組み合わせて、亡くなった日系二世のお父さんについての一冊の作品が出来上がるのだろう。 この作品も幅さんのお薦めで、そうでなければきっと片岡義男の小説を読むこと...
写真家である主人公がハワイのラハイナまで行った理由が語られる短編集。 残っているスナップ写真とゆかりの品や場所の写真とを組み合わせて、亡くなった日系二世のお父さんについての一冊の作品が出来上がるのだろう。 この作品も幅さんのお薦めで、そうでなければきっと片岡義男の小説を読むことはなかったと思う。先日読了した短編の時にも感じたが、乾いた筆致で的確、としか言いようのない表現で(わたしが好きな)「古き良きアメリカ」を書いていて、とても好ましい。出会えてよかった。 ハワイに行ってみたい。ここに描かれた景色はもうないと思いけれども。
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思い出し語りのように、息子の一人称で語られる日系2世の亡き父と3世にあたる姉、弟の人生。 小説というよりはエッセイのようで、ぽつぽつとばらばらに語られる父のこと、姉のこと、自分自身のこと、ハワイのこと、日本のこと。 一本に連なるストーリーがないだけに、言葉と文章をたっぷりと堪能で...
思い出し語りのように、息子の一人称で語られる日系2世の亡き父と3世にあたる姉、弟の人生。 小説というよりはエッセイのようで、ぽつぽつとばらばらに語られる父のこと、姉のこと、自分自身のこと、ハワイのこと、日本のこと。 一本に連なるストーリーがないだけに、言葉と文章をたっぷりと堪能できる。(ストーリーがあるとついつい筋を追うことに一生懸命になって、言葉を読み飛ばしてしまう性質なので) 特に、父の作曲した曲をまとめるCDの表紙に使うために、父のウクレレを撮影するというくだり。 ただ、キッチンの机を移動させて、ウクレレを撮影し、また元通りにキッチンを戻すというだけの行動を、これほどまでに端正な言葉で語ることができるなんて。
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日本のこと・ハワイのこと・現在のこと・過去のこと・お父さんのこと・おねえさんのこと…小説なのか?ご本人のことを書かれたエッセイなのか?途中でわからなくなってしまった。
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