日本の天文学 の商品レビュー

中山茂(著者)

2023/01/14

図書館で借りた。
古代の占い、暦の計算方法、宇宙観・宇宙に対する考え方などの科学史的観点で辿る本。読んでいけば、政治的影響・宗教的影響、欧米から伝わった科学を日本人がどう解釈したか等、幅広い世界が広がっていくのが分かる。

個人的に印象に残ったトピックは、
・改暦で計算方法を当時の専門家がしのぎ削っていたこと
・コペルニクスの考えが伝来した際に、神学観点を配慮し、キリスト教の話は削られていたこと
・「北極と南極があれば、東極・西極もあるはずだろう！」
・明治時代のグレゴリオ暦の採用