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谷川俊太郎 あいまいなままに の商品レビュー

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2015/01/02

この人のエッセイも、リズム感があり、詩そのもの。なぜ詩を書くのか、という哲学的解題、職業としての詩人とは何だろう?と自ら問う姿勢が良心的であり、「詩は広く、深い感動によって、人々を生かし、結ばねばならない。・・・私の真に目指すものは、たとえそれがどのような形で現われるにせよ、詩と...

この人のエッセイも、リズム感があり、詩そのもの。なぜ詩を書くのか、という哲学的解題、職業としての詩人とは何だろう?と自ら問う姿勢が良心的であり、「詩は広く、深い感動によって、人々を生かし、結ばねばならない。・・・私の真に目指すものは、たとえそれがどのような形で現われるにせよ、詩というもの。」との言葉がこの人の姿勢を示している。「歌うということ」ではMピカートの文が引用されている。「最初にまず詩的世界が存在する!」示唆に富む言葉である。「歌うということ」の締めくくりの文がまた最高!「歌うことで今、私は自分の存在を確かめているのだ。私をとり巻く宇宙のこの沈黙の中で、それはひとつの最も人間的な武器なのである」人生、美、楽しみなどに深く沈潜させ、考えさせてくれる小論文集である。

Posted byブクログ

2010/12/23

—言葉、言葉、言葉、あらゆる意味に満ちあふれ、しかし何の力ももっていない言葉の群—p108 —空には永遠と虚無とが同居している—p53 谷川俊太郎さんの言葉って生命力がある。

Posted byブクログ