田園に死す の商品レビュー
最近ぽつぽつ寺山作品を読んでいるのですが 数ある出版の中で 「ハルキ文庫」の寺山シリーズが気に入っております☆ 行間の幅??文字の振り方がよい!!! 『田園に死す』は短歌集です。 あと、小さい物語=草子が数編 母親に対する思いを核に 家族に対する思いって「愛」であれ「憎」であれ...
最近ぽつぽつ寺山作品を読んでいるのですが 数ある出版の中で 「ハルキ文庫」の寺山シリーズが気に入っております☆ 行間の幅??文字の振り方がよい!!! 『田園に死す』は短歌集です。 あと、小さい物語=草子が数編 母親に対する思いを核に 家族に対する思いって「愛」であれ「憎」であれ 執着心を孕ませる「力」があるのだなぁと思いました。 詩や短歌など 好きな短文に出会ったらメモする習慣が あるのですが、久しぶりに手書きでメモを作るぐらい 集中して読んでしまった『田園に死す』 収録されている作品から… 短歌は 【息あらく 夜明けの日記 つづりたり 地平をいつか 略奪せむと 山姥(むかしご)より】 と 草子は 「さはるものに みな 毛生える病」[新・病草子] が 私のイチオシです。 そして改めて短歌の5-7-5-7-7って31音。 1つずつのパーツも全体も素数で 作られるリズムが すごく日本的な物であること (古典的な西洋音楽のリズム基本は偶数。奇数は 変とか不完全といった扱いをされがち) その不思議なリズム感を 嫌じゃなく苦じゃなく受け止められる感覚を 日本特有の「間」と考えるのかもしれないと ふと考え、ちょっ閃いた気分になっちゃいました。
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