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サウジアラビア現代史 の商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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サウジアラビアへの在…

サウジアラビアへの在住経験がありますが、ここまでの情報を集められたのはかなりの人的ネットワークをお持ちだったからだと思います。現地の新聞を読んでいても入手できない貴重な情報が盛り込まれています。

文庫OFF

名前は聞いたことがあ…

名前は聞いたことがあるけれど、詳しいことはよく知らない国(まあ、大概の国はそうなのだけれど)、サウジアラビア。この国を石油とイスラム教という2つの視点を軸として、建国~現在までの歴史を描いたもの。ちなみに、発行年の関係で、9.11及びそれ以後については書かれていないのがちょっと残...

名前は聞いたことがあるけれど、詳しいことはよく知らない国(まあ、大概の国はそうなのだけれど)、サウジアラビア。この国を石油とイスラム教という2つの視点を軸として、建国~現在までの歴史を描いたもの。ちなみに、発行年の関係で、9.11及びそれ以後については書かれていないのがちょっと残念。

文庫OFF

2018/10/24

サウジアラビア現代史。岡倉徹志先生の著書。トルコで起きたサウジアラビア人記者死亡事件のニュースを見て読みました。サウジアラビアの歴史、王族が持つ巨大な権力、石油とイスラム教との関係、言論統制。異常で非常識とも思えるサウジアラビアの状況だけれど、簡単に変わりそうもありませんね。イス...

サウジアラビア現代史。岡倉徹志先生の著書。トルコで起きたサウジアラビア人記者死亡事件のニュースを見て読みました。サウジアラビアの歴史、王族が持つ巨大な権力、石油とイスラム教との関係、言論統制。異常で非常識とも思えるサウジアラビアの状況だけれど、簡単に変わりそうもありませんね。イスラム社会は複雑です。

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2017/12/31

サウジ建国から、911以前までのサウジの歴史。 興味が薄いと冗長に感じてしまうかも。 今のサウジを読み解くには、もう少し最近までをフォローしたものを読む必要があるが、2000年までの歴史をざっと追うには手頃なのでは。

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2017/02/28

教科書的な内容でどうも面白くないが、サウジアラビアの概略はなんとなくわかった。いつの日かいくことがあるかどうか。

Posted byブクログ

2011/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 石油とイスラームと。 国際テロリスト、ラディンはなぜこの国に生まれたのか? 中東現代史の皮肉がそこにある。 [ 目次 ] 第1章 アラビアとイスラーム―イスラーム誕生以前、そこは部族社会だった 第2章 アブドゥルアジーズの戦い―宿敵イブン・ラシード家を倒すまでの道のり 第3章 ヒジャーズ征服―聖地奪回、国家統一で最も腐心したことは? 第4章 王国の成立と獅子身中の虫―不満部族反乱、隣国の横槍に苦悩する新王国 第5章 石油の発見―米英の石油開発競争は王家に莫大な金貨を… 第6章 アメリカへの急接近―パレスチナ問題を残しつつ親米路線へ向かう 第7章 アラブ民族主義の嵐の中で―「砂漠の豹」を失った王家の疾風怒涛の10年間 第8章 意欲的な国土開発―「福祉国家」への変貌を狙うファイサルの戦略 第9章 石油武器の発動―第四次中東戦争に際し、遂に「石油を武器」に 第10章 2つの戦争の間で―イ・イ戦争から湾岸戦略にいたるまでの模索 第11章 初「議会」は開設されたが―真の近代化・民主化を問われる王家の今後は [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/07/25

サウジアラビアの現代史が、コンパクトに非常に分かりやすくまとめられている。私のように、これからサウジアラビアのことを勉強しようと思っている者にとっては、好適の入門書だ。サウジアラビア王国は、特殊な国である。各部族・各家系間の争いを勝ち抜いたのがサウード家。サウジアラビアという国名...

サウジアラビアの現代史が、コンパクトに非常に分かりやすくまとめられている。私のように、これからサウジアラビアのことを勉強しようと思っている者にとっては、好適の入門書だ。サウジアラビア王国は、特殊な国である。各部族・各家系間の争いを勝ち抜いたのがサウード家。サウジアラビアという国名は、「サウード家のアラビア」という意味である。王様のいる国は他にもある。例えばタイなんかがそうだし、女王ではあるが、イギリスもそうである。タイやイギリスの王様なり女王様というのは、でも、実質的な権限はない。国政の権限は、政府であり国会であり、というところに委ねられている。ところが、サウジアラビアは異なる。国王が首相も三軍の長も兼ねる。国会もなく選挙も政党もない。「諮問委員会」という評議会が、政策決定について国王に「諮問」することはあるが、最終決定権は国王にあるし、そもそも、諮問委員の任命権は国王にある。要は、基本的に全ての権限は王家に属しているということなのである。もうひとつ面白い、というか興味深いのは、この国の憲法は「コーランでありスンナである」と定められていることである。もちろん、行政の決まりのいちいちにコーランが顔を出すわけではないであろうけれども、でも、それらを律するものの考え方みたいなものは、コーラン、すなわちイスラム教なのだ。サウジアラビアと、ドバイの両方を訪問されたことのある方だと、すぐに分かることであるが、サウジアラビアもドバイ(UAE)もイスラム教国なのであるが、その戒律の厳密さは全く異なっている。サウジアラビアでは宗教上の戒律はかなり厳しく守られているようである。我々異教徒であっても、国内では基本的に飲酒をしてはダメだし、豚肉も食べられない。ドバイでは、安息日を除ければ、レストランで自由に飲酒は出来るし、日本料理店でトンカツを食べることも出来る。それは、良いとか悪いとか、ということでは、勿論ない。ただただ、そういうことである、ということだ。おそらく、この国に石油が出なければ、サウジアラビアのことを気にする人はいないか、あるいは、いても少数だろう。ところが、この国が世界一の石油埋蔵量を誇る国であるということで、我々石油化学業界に勤める者にとっては、無視出来ない国なのだ。あるいは、私のように、この国で投資チャンスを伺っている者にとっては、相当詳しくウォッチをしなければならない国なのである。私はサウジアラビアを数回訪問しているけれども、そんなに嫌いではない。アルコールはなくてもやっていけるタイプである、ということが大きな理由の一つなのだろうけれども、非常に興味深い国だな、という感想を持つだけだ。まぁ、いずれにせよ、仕事上の必要性もあり、しばらくサウジの勉強を続けるつもりである。

Posted byブクログ