1,800円以上の注文で送料無料

第二次世界大戦とフランス領インドシナ の商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/12/30

第二次世界大戦とフランス領インドシナ――「日仏協力」の研究―― 立川京一 著 彩流社 2000年5月25日初版発行 半分ほど読んでいたこともあり何度も振り返りながら読み終わる 数年前に大阪地裁の近くにある古書店で購入、ここはたまにしか行かない事もあるのか善い本に遭える確立が高い...

第二次世界大戦とフランス領インドシナ――「日仏協力」の研究―― 立川京一 著 彩流社 2000年5月25日初版発行 半分ほど読んでいたこともあり何度も振り返りながら読み終わる 数年前に大阪地裁の近くにある古書店で購入、ここはたまにしか行かない事もあるのか善い本に遭える確立が高い。

Posted byブクログ

2009/10/04

「アジアの解放」「大東亜共栄圏」を目指したという大東亜戦争の理念が、仏領インドシナ(こんにちのベトナム・ラオス・カンボジア)に適用されなかったのは何故? 第二次大戦中の仏領インドシナに対する日本の施策を、当時の国際関係の視点から描いています。 ナチスに敗れて同盟国同然となったフラ...

「アジアの解放」「大東亜共栄圏」を目指したという大東亜戦争の理念が、仏領インドシナ(こんにちのベトナム・ラオス・カンボジア)に適用されなかったのは何故? 第二次大戦中の仏領インドシナに対する日本の施策を、当時の国際関係の視点から描いています。 ナチスに敗れて同盟国同然となったフランス・ヴィシー政権の要請により、日本はフランスによる統治機構をそのまま維持しただけでなく、ベトナム人による独立運動まで弾圧しました。 日仏関係だけでなく、フランスとナチス・ドイツ、更には英米や中国との関係まで含めて、当時の仏領インドシナを維持する努力が描かれています。 著者は現在、防衛省防衛研究所戦史部の研究員で、資料として陸軍(陸軍省・参謀本部・大本営)の記録だけでなく、外務省や御前会議、フランス外務省の記録まで用いており、また当時のインドシナに駐留した軍人(兵士・参謀・特務機関員)や商社員たちへのインタヴューもあり、決して「捏造された自虐史観」などではないでしょう。 「欧米植民地支配からのアジアの解放」という大義名分が、いかに欺瞞に満ちたものであったかが判ります。 ニン、トン♪

Posted byブクログ