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大人にしてあげた小さなお話 の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2024/01/03

前半はエッセイ?なショートショート 後半は大人向けの童話のパロディ 雰囲気は良かったけれど、前半の内容で全編通せばよかったのに 後半の童話のバリエーションは、他でもあったし、それだけで良かったのに…

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2015/11/22

濃厚な短編集。官能的で、不道徳感あふれる物語にぞくぞくした。でもどこか安心するような。想像するのが楽しい本。ぜひ筆者の朗読で聞いてみたかった。

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2013/03/19

思っていた以上におもしろかった。ごく短いのに、広がりや余韻がある。外国の香りが漂うノスタルジックなお話。

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2011/05/27

ナレーターや女優としても有名な、今は亡き岸田今日子さんの短編集です。 時々お話の中に懐かしの俳優さんのお名前がちらほら出てきたりと、エッセイみたいなものや、本当にブラックの混じった童話の様なものなど様々です。

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2011/01/16

美しい短い話たち。 そこはかとないエロスと描かれない官能、ぞわりとする恐怖 あらしのよるに的な7匹のこやぎをモチーフにした寓話とか 配偶者が猫だったり犬だったり愛人がイルカだったり 想像もつかないところへ連れて行かれる。 ……素敵!

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2011/07/15

良かった。阿刀田高の「素人さんにこんな風に作られるとプロとしては困るんだよねぇ」てな発言ってきっとお世辞抜きだったのねー。最初の方のショートショート群はどれも大概、阿刀田高の出来の悪い部類(失礼;)のショートショートに比べたらはるかに勝ってると思うし、5,6編収められた有名童話の...

良かった。阿刀田高の「素人さんにこんな風に作られるとプロとしては困るんだよねぇ」てな発言ってきっとお世辞抜きだったのねー。最初の方のショートショート群はどれも大概、阿刀田高の出来の悪い部類(失礼;)のショートショートに比べたらはるかに勝ってると思うし、5,6編収められた有名童話のブラックパロディは、倉橋由美子の「大人のための残酷童話」よりずーっと良い感じだった。いや、あくまで私感ですが; 下ネタやスプラッターな場面も結構出てくるんだけど、なんかふんわかさわやかなのよね、筆力のせい? この著者の作品、もうちょっと読みたいな。

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2010/08/31

借本。 短編で読みやすいけど、凄く大人向け。 酸いも甘いも噛み分けた大人な方におすすめな一冊。 読む際に著者の声を思い出して読むと、尚更楽しめる。

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2009/10/07

子供にしてあげたお話してあげなかったお話、に引き続き。 本当に引き込まれる、ぞっとする美しいお話たち。もっと読んでみたいと思った。

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2013/11/19

(2007.01.07読了)(拝借) この本は、三つの本から再録し、一冊にしたものです。三つの本は、「ラストシーン」(1985年)「時の記憶」(1992年)「ひとみしりな入江」(1978年)です。 小さなお話ですので、2頁のものから長くても13頁のものです。 ●「あしおと」(8...

(2007.01.07読了)(拝借) この本は、三つの本から再録し、一冊にしたものです。三つの本は、「ラストシーン」(1985年)「時の記憶」(1992年)「ひとみしりな入江」(1978年)です。 小さなお話ですので、2頁のものから長くても13頁のものです。 ●「あしおと」(8頁) 女は男と別れるとき、「せめて足音だけでも置いて行ってね」とお願いした。 男は足音と、用意してきた病院に行くための費用とを、この小さな部屋に残して帰っていった。 女は、足音の中から階段を降りて返って行く音は捨てて、男が階段を上がり廊下を渡って、この部屋の前に立つまでの足音だけを選り分けて、ビスケットの空缶に入れてしまった。 女は、男が残して行ったお金を頭金にして毛糸編機を買った。それで生計を立てた。 仕事に疲れると、足音を入れた空缶を開けて、男が階段を上がり、部屋にやってくる男の足音を聞いた。 何年かたった。 女は、今日も仕事をしている。ラジオでは、身の上相談が始まっている。 「あのう、主人のことなんですけれど、家を出て行く時も帰って来る時も、全く足音ってものをさせないんです。」 その時、アパートの鉄の階段を上がってくる足音がした。 女はラジオを消して立ち上がる。今日は幼稚園でお弁当がない日だった。 意外性のあるお話が、21話あります。 ☆関連図書(既読) 「外国遠足日記帖」岸田今日子著、文春文庫、1994.11.10 著者 岸田 今日子 1930年4月29日 東京生まれ 自由学園高校卒業 1950年 『キティ颱風』で初舞台 1998年 『妄想の森』で日本エッセイストクラブ賞を受賞 2006年12月17日 脳腫瘍による呼吸不全のため死去、享年76歳 (「MARC」データベースより)amazon ひとの心の中にひそむ愛と毒に満ちた21のお話。色とりどりの花のような、香り高いお菓子のような、光り輝く宝石のような、小粋なショートショート。「時の記憶」(マガジンハウス 1992年刊)などから再録・訂正加筆。

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