せつない話(第2集) の商品レビュー
マンション・ダ・モー…
マンション・ダ・モール/唇から蝶/夜の足音/誕生日の子どもたち/ダイヤモンド/雪掻き/テリトリー/‥‥他山田詠美が選んだステキ短篇が収録されてます
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有島武郎「一房の葡萄…
有島武郎「一房の葡萄」、宇野千代「雪」、宮本輝「夜桜」、カポーティ「誕生日の子どもたち」などせつない小説14編収録の作品集第2弾。名著揃いのとてもいいアンソロジーです。
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山田詠美編のせつない話第2集を読みました。 「せつない」をテーマとしたオムニバス短編集でした。 14編の短編が収録されていますが、一番気に入ったのは、宮本輝の夜桜でした。 終わってしまおうとしている老いたカップルと、今始まったばかりの若いカップルのコントラストが心地よい短編でし...
山田詠美編のせつない話第2集を読みました。 「せつない」をテーマとしたオムニバス短編集でした。 14編の短編が収録されていますが、一番気に入ったのは、宮本輝の夜桜でした。 終わってしまおうとしている老いたカップルと、今始まったばかりの若いカップルのコントラストが心地よい短編でした。
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何気なく古本屋さんで手にしたこの本。 1冊に短編がぎっしり詰まっていたので 面白そうだと思って読んでみたら かなり面白かった。 山田詠美さんが選出した作品だけあるなぁっと思ってしまった。 中でも『夏の日のシェード』は どことなく自分の恋愛を振り返るほどのせつなさを感じた。 主人...
何気なく古本屋さんで手にしたこの本。 1冊に短編がぎっしり詰まっていたので 面白そうだと思って読んでみたら かなり面白かった。 山田詠美さんが選出した作品だけあるなぁっと思ってしまった。 中でも『夏の日のシェード』は どことなく自分の恋愛を振り返るほどのせつなさを感じた。 主人公の男は、恋人を愛しているが 恋人が出て行くというまで 恋人の気持ちを分かってなかったのではないかと 今までの二人の過去を振り返る。 自分のワガママを通しすぎてきてしまっていないか? 彼女はどうおもっていたのだろうか? 友人を挟んで3人で話し合いをするまでの 主人公の回想は・・・・ 読んでいる私にかなりの悲痛を与えました。 また『雪掻き』は 黒人が白人の悪口を言うことから始まる話。 黒人の男の子が近所の一人暮らしの年配の白人女性の家へ行き 雪掻きをさせてくれと頼む。 女性は最初は断ったが すぐに気持ちを変えて 男の子に雪掻きを5ドルで頼んだ。 いつもなら1ドルしか払ってもらえない。 最高でも3ドルしかもらったことが無いのに この女性から5ドルももらった。 それに、寒いからといって ホットチョコレートをご馳走してくれ、暖も取らせてくれた。 その翌日、この女性は自殺し、ニュースで流れた。 男の子の家庭では、この自殺が話題になった。 父親は白人の悪口を言っていた。 でも、男の子はこの女性に優しくされたことを話、 全部の白人が悪いとは限らないのでは?っと聞く。 そのとき、父親は「死んだらみんないい人さ」っと言う。 この最後の父親の言葉にせつなさを感じた。 黒人と白人のにらみ合いは知っているが 客観的にしっているだけで、本当の苦しみは理解できていない。 でも、きっと、どこかで、全ての白人、黒人が悪いわけではないと分かっている。 その気持ちが、男の子の疑問によって 父親の心を突いたのではないかと考えました。
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「せつない」という言葉がすき。そういう言葉がある日本語もすき。あとがきにある山田詠美さんの言葉がじわじわとくる。
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