読み方で江戸の歴史はこう変わる の商品レビュー
この本を読みたかった本来の理由は、幕末期において、幕府と朝廷の力関係がいつ逆転したのか、なぜ幕府は幕閣だけで外交方針を決めず、外様・譜代大名に相談しようと考えたのかを知りたかったからだ。一部は分かったが、まだ充分ではない。さらに詳しく知りたいが、分かる本が今分からない。良い本がな...
この本を読みたかった本来の理由は、幕末期において、幕府と朝廷の力関係がいつ逆転したのか、なぜ幕府は幕閣だけで外交方針を決めず、外様・譜代大名に相談しようと考えたのかを知りたかったからだ。一部は分かったが、まだ充分ではない。さらに詳しく知りたいが、分かる本が今分からない。良い本がないかと思う。 分かったことはこの通りだ。外様大名は戦国時代以前から治めており、領地に対して強い独自性を持っていた。時代が下るにつれて、日本という国の考えが浸透して、幕府の力も全国に及び始めた。さらに、飢饉や災害時には幕府を通して日本全体で支援・復興する仕組みもできてきた。このような仁政が進む中で、幕府の力による支配は徐々に弱まり、仁政を支える上での武士への教育が進んだことが遠因である。 それ以外にも、江戸時代の仁政、特に、幕府が飢饉や災害後の日本全体での救済・復興政策を検討し始めた元禄時代を画期的と思った。
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