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ミトコンドリアはどこからきたか の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2020/02/08

「強いものが取り込んで支配する」とある。エネルギーを生み出すのはミトコンドリアなのに、何故弱くて、取り込まれたのか、基本的な所が理解できず。ちよっと残念な読後感になってしまった。

Posted byブクログ

2018/05/08

我々の細胞の中で身体をつくり、エネルギーを生み出すミトコンドリアは、真核生物と別の生物が助け合う、共生によって生まれたものとされてきた。 しかし、近年の研究成果によって、宿主真核生物が遺伝子の90%を奪い取り、強いものが弱いものを支配するという"収奪的共生"に...

我々の細胞の中で身体をつくり、エネルギーを生み出すミトコンドリアは、真核生物と別の生物が助け合う、共生によって生まれたものとされてきた。 しかし、近年の研究成果によって、宿主真核生物が遺伝子の90%を奪い取り、強いものが弱いものを支配するという"収奪的共生"によって誕生したことがわかった。その証拠がミトコンドリアに残る遺伝子と分裂のときに現れる”リンク”である。二次・三次共生における細胞内小器官の消失、母性遺伝など、原始の海で生命が育まれ、細胞分裂や性など、複雑・高度な仕組みを作り上げていった過程を、ミトコンドリアを中心に辿り直す意欲的な試み。 生きものを基本に人間の生き方を探る新しい「知」となるかもしれない。

Posted byブクログ

2016/03/05

中学だか高校だかの生物の授業で「ミトコンドリア」という名前を知った。細胞核やリボゾームやこまごました細胞の「部品」の一つとして、ふーんそうなのか、という印象しかなかったが、その後ミトコンドリアはかつて独立した別の生き物で、それが細胞に取り込まれたのだ、という話を聞いた。なにそれ、...

中学だか高校だかの生物の授業で「ミトコンドリア」という名前を知った。細胞核やリボゾームやこまごました細胞の「部品」の一つとして、ふーんそうなのか、という印象しかなかったが、その後ミトコンドリアはかつて独立した別の生き物で、それが細胞に取り込まれたのだ、という話を聞いた。なにそれ、どういうこと? どうしてそんなことがわかったの? というわけで本書を探してみたが、残念ながらついていけなかった。「ミトコンドリアはどこからきたか」「それはどうしてわかったのか」というぼくの子供っぽい疑問に正面から答えてくれるわけではない。そもそも本書を読み解くためには相当の生物学の知識が前提で、それがないとついていけない。 科学は積み重ねであって、高校程度の知識で最先端の科学を理解できるわけねえだろ、ということなのかもしれない。でもそこをなんとかと思うから本を読むのであって・・・ 著者が悪いわけではないけれど、サイモン・シンが書いてくれないかなあと思った。

Posted byブクログ

2013/09/05

(2003.05.01読了)(2003.02.19購入) 生命40億年を遡る (「BOOK」データベースより)amazon 私たちの細胞の中で身体をつくり、エネルギーを生み出すミトコンドリアは、真核生物と別の生物が助け合う、共生によって生まれたものとされてきた。しかし、近年の研究...

(2003.05.01読了)(2003.02.19購入) 生命40億年を遡る (「BOOK」データベースより)amazon 私たちの細胞の中で身体をつくり、エネルギーを生み出すミトコンドリアは、真核生物と別の生物が助け合う、共生によって生まれたものとされてきた。しかし、近年の研究成果によって、宿主真核生物が遺伝子の90%を奪い取り、強いものが弱いものを支配するという“収奪的共生”によって誕生したことがわかった。分裂を制御する“リング”の発見、二次・三次共生における細胞内小器官の消失、母性遺伝など、数々の証拠からミトコンドリアの誕生と謎について大胆に推理・論証してゆく。生命は誕生以来、巧妙な細胞分裂や、進化を生み出す性の仕組みをつくりあげ、ミトコンドリア、葉緑体を得て、地球を覆う多様な生命の諸相を出現させたのである。闘う生物学者の半生をかけて、生命誌はいま書き換えられる。

Posted byブクログ

2011/07/20

ミトコンドリアを知り、アルツハイマーや糖尿病の治療に活かされる、治療法が皆さん気にされているのでしょうか。 この一冊は専門的にならず、遺伝子・ゲノム研究の流れが一冊にまとめられていて、初心者向けだと思います。

Posted byブクログ

2011/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 私たちの細胞の中で身体をつくり、エネルギーを生み出すミトコンドリアは、真核生物と別の生物が助け合う、共生によって生まれたものとされてきた。 しかし、近年の研究成果によって、宿主真核生物が遺伝子の90%を奪い取り、強いものが弱いものを支配するという“収奪的共生”によって誕生したことがわかった。 分裂を制御する“リング”の発見、二次・三次共生における細胞内小器官の消失、母性遺伝など、数々の証拠からミトコンドリアの誕生と謎について大胆に推理・論証してゆく。 生命は誕生以来、巧妙な細胞分裂や、進化を生み出す性の仕組みをつくりあげ、ミトコンドリア、葉緑体を得て、地球を覆う多様な生命の諸相を出現させたのである。 闘う生物学者の半生をかけて、生命誌はいま書き換えられる。 [ 目次 ] 第1章 分子から生命へ 第2章 ミトコンドリアの祖先の誕生 第3章 宿主真核生物は何か 第4章 原生生物細胞へ入り込んだエネルギー発電所 第5章 植物のミトコンドリアからの手紙 第6章 菌類へ侵入したミトコンドリア 第7章 ミトコンドリアで辿る動物細胞の進化 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ