中古カメラウィルス図鑑 の商品レビュー

赤瀬川原平(編者),山県基与志

2011/11/03

もう20年近く前になるだろうか。中古カメラウィルスに感染したかな、と思ったときがあった。

ライカのＭ３、Ⅲf、Ⅲgや、ニコンＳ２などのレンジファインダー機が欲しくて堪らなかった。幸い、感染しても発病には至らなかったので、未だに買ってはいない。
当時は、ファッション誌やモノ雑誌などにアンティークなカメラの紹介記事がよく載っていた。
ライカのＭ３は代表格。
自分の誕生年に製造されたライカはどう？　みたいな記事が物欲を煽り、Ｍ３の相場も随分と高くなっていた。
実物を見ようと、銀座の中古カメラ店を何店もはしごして眺めていた当時が懐かしく、こんな本を見てみたくなった。

「中古カメラウィルス」とは、赤瀬川原平さんが世界で初めて発見した新種ウィルス。もちろん、ジョークだが。
発病しビョーキになれば、四六時中カメラのことが頭を離れず、買いたくて仕方なくなる。
デジタルカメラ全盛期。金属製、軍艦部、巻き上げレバー、巻き戻しクランクなんて、気にする人はほとんどいなくなったし、若い人は何のことかわからないかもしれない。そもそもデジカメは、フィルムの装てんがないよなぁ〜。

2009/10/04

どうにもこうにも中古カメラウィルスに冒されつつある予感がする今日この頃である。
　買う本は，カメラ関係しかも中古カメラに関する本ばかりである。
　まだ実際にカメラを買うというまでに至っていないので，初期症状には違いない。
　けれど隙あらば（予算とカメラ屋をぐんぐん回る閑と），ウィルスが拡大する恐れは随分ありうると自覚症状が起こっている。

　というわけで，ネットで購入したこの本。
　赤瀬川さんのそのものずばりの『中古カメラウィルス図鑑』。
　これがまた赤瀬川さんが所持するカメラの写真が満載で，見て本当に楽しめる本なのだ。（ただし，ウィルスにかかっている人だけだろうけれど）
　今夜も，寝る前ににやにやとこの本を見ながら眠りにつくやっつぁんである。