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バルト三国史 の商品レビュー

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2012/03/31

似てない三つ子のような三国を対比させつつ語っていく入門書。 EU加入前の作。 丁寧でわかりやすいけど、最後のほうはやっつけ感が漂う。 文章も構成も(校正も)粗が目立つ。 参考文献のメインが英語・フィン語だというからそのせいかもしれないけれど、バルト三国がテーマにもかかわらず視点...

似てない三つ子のような三国を対比させつつ語っていく入門書。 EU加入前の作。 丁寧でわかりやすいけど、最後のほうはやっつけ感が漂う。 文章も構成も(校正も)粗が目立つ。 参考文献のメインが英語・フィン語だというからそのせいかもしれないけれど、バルト三国がテーマにもかかわらず視点が欧米。 たとえばドイツ十字軍がやってきた時のリトアニアを「異教徒」と呼ぶとか。 異教は侵入者のほうだろう? 読むうちに少しずつ三国の区別がつくようになったけど、まだごっちゃになる。 なんだか人身御供のような国々だ。 盾にされたりご機嫌取りに与えられたり。 独立後の異民族(というかロシア人)排斥は、悲劇の地を抹消しようとする行為に似ている。 「記念碑の語るアメリカ」にあった、認められない暴力の痕跡を景色ごと変えてしまえという心情。 関係ないけど、前書きを見て公務員て大変ねと思った。 いちいち公式見解じゃありませんと書かなきゃいけないのか。

Posted byブクログ