密室大阪城 の商品レビュー

安部龍太郎(著者)

推理小説っぽいですが…

[文庫ＯＦＦ]

推理小説っぽいですがそうでもないです。私は、悲劇の青年武将豊臣秀頼の物語として読みました。いつも情けないマザコンとして描かれることの多い秀頼への鎮魂歌。

2021/04/30

何者かに盗まれた淀君の日誌。そこに書かれているのは秀頼出生の秘密なのか。日誌を巡り起きた殺人。大坂城で絶対的な権力を持つ淀君に息子秀頼は豊臣家当主としての自立を目指す。

2010/03/06

闇を裂く一本の朱柄の矢。燃えあがる天守閣で我ハ少シマドロミテ、其後切腹スベシと瞑目して動かぬ豊臣秀頼。茫然自失の淀殿。密室と化した大阪城で、壮絶な人間ドラマが展開されていた。包囲する徳川軍二十万の計略と落城までの一部始終をスリリングに描き、秀頼、淀殿の隠された悲劇に迫る傑作時代小説。

２０１０．３．６読了

2009/10/04

現在のマイベストオブ秀頼。母の呪縛から逃れようと苦悩しながらも運命を受け入れる強さ。優しすぎる秀頼にとって、初めての身近な父性は又兵衛だったり宗夢だったのでしょうか。あっと驚く伏線もあり面白かったです！