魔都上海 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
幕末は「西洋(近代、資本主義)の入口」として、明治維新後は国民国家の「破壊装置」という反面教師としての機能を上海は持っていた。 その後、交通、ツーリズムの発達もともない、旅行先としても。 半植民地的な性格から、国民国家としてまとまろうとする日本からはみ出してしまった者たちにとってのロマンある「避難地」であり「楽園」になった。 第一次上海事変後、「軍事基地」、数多くの「外地」のひとつとなってしまい、日本人の精神世界から色褪せてしまった。 読んだあと、もう一度上海に行ってみたくなった。
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