フランコ スペイン現代史の迷路 の商品レビュー
唯一の“フランコ伝”か
ムッソリーニと違い、日本語文献でしかっりしたフランコの評伝は、これが唯一かも。 それくらい価値あるものではある。 大戦後30年も君臨したフランコ、この書が出た頃には「ちょっと前まで居た」存在。 それなのに日本で無視され続けてるのは、なぜだ。
大響
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有名だけどよく知られないスペイン内戦について詳しく学ぶよ。フランコの敵はようは共産主義で、そのための全体主義だった。 ただわかったのは、フランコも大した人物じゃなかった。時代が巨人に仕立て上げた。そういう時代だったんだな。そういうひとがいっぱいいたもんな。 結論の「スペイン内戦は歴史の必然ではなかった」という部分。印象深い。当時のイデオロギー闘争が人間の自由を奪って、歴史の流れを歪めたという、思想の力の強さを感じた。思想の暴走は、物理を歪める!!
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読むほどに謎が深まるフランコ・・・だが、内戦に至る経緯、フランコが政権を握るまでのいきさつはよく整理されており、理解が深まった(と思う)。反乱軍視点のスペイン内戦解説本として良書。
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