京伝怪異帖 の商品レビュー

高橋克彦(著者)

2013/08/30

春信シリーズと時系列が微妙に異なるのは、書いた時が違うからか、ただし、シリーズのプロローグとしては京伝のプロフィールもよくわかり、とても楽しく読みました

2013/06/09

天狗、幽霊、神隠し…若き戯作者・山東京伝と異能の風来人・平賀源内が江戸を騒がす怪異を斬る。
だましゑシリーズの原点、春朗がかかわる前の話。。。

2013/04/07

戯作者、山東京伝が主人公。牢で死んだはずの平賀源内が実は生きていて、茶目っ気のある探偵ぶりを披露してくれるのが楽しい。「だましゑシリーズ」でも出てくる蘭陽なども登場し、そちらの世界観ともリンクしているのも嬉しい。怪異帖なだけあって、怪異の解き明かしだけでなく、本物の幽霊も出てきて、ちょっと怖かったところもあったけど、登場人物達の軽妙なやり取りが終始楽しく、面白かった。

2009/10/04

戯作者として後世に名を残した山東京伝が主人公のお話。
怪異帖というだけあって、天狗やら神隠しやらで引き込まれます。
平賀源内や田沼意次ら有名人も登場し、これが事実だったらすごいなぁと。

江戸に関してはほとんど教科書に出てくるような知識と、
大奥のみの知識しか持ち合わせていないので
『戯作者』とか『黄表紙』とか未知の世界だったのだけれど
これを読んで、その時代背景なりをﾈｯﾄで調べたりと興味をもつようになった＾＾

2009/10/04

山東京伝、平賀源内といった実在の人物が物語の主役。田沼意次、松平定信、蔦屋重三郎といった人物も出てきて、実際の歴史背景や文化を元にしつつも奇想天外な物語が楽しめました。
どの話も、完全な悪人が居ないあたりが、とても好感がもてたし、蘭洋のように作者の別作品にも出てくる人物が、こちらでも活躍したり、物語同士がリンクしていく様も楽しかったです。
挿絵も、物語のイメージにピッタリで、素敵でした。

2009/10/04

密かに死んだ事にされた異能の天才・平賀源内と戯作者・山東京伝（作中では伝蔵）が幽霊や天狗、神隠し等の謎を解き明かす。

中編が５編入っているこの本はかなり分厚いですが、読むと面白い！なんと言っても源内の頭の回転のよさ（口の達者さ？）がすごい。先の先まで見通すその凄さ。その周りを取り巻く人たちも味があっていいです。

しかし、全てがからくりで説明できるのではなくて、本当の幽霊というか怨霊がでてきたり、生霊が出てくるその恐ろしさもまた格別です。さらに最後の話にはさりげに「星封陣」に出てくる神社なども出てきて、「好きなんだなー」と思いました。読み応えのある一冊です。