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宗教改革の思想 の商品レビュー

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2010/12/21

宗教改革についてその思想面を主軸に、前段階である中世末期から歴史的な推移を書き起こす。その中で、重要な人物(ルター、ツヴィングリ、カルヴァンなど)の教理や聖書解釈、人文主義やスコラ主義の改革者への影響、改革者諸派の相違、政治思想や思想の伝播など、広範な領域を扱う。宗教改革を研究す...

宗教改革についてその思想面を主軸に、前段階である中世末期から歴史的な推移を書き起こす。その中で、重要な人物(ルター、ツヴィングリ、カルヴァンなど)の教理や聖書解釈、人文主義やスコラ主義の改革者への影響、改革者諸派の相違、政治思想や思想の伝播など、広範な領域を扱う。宗教改革を研究するに当たっての教科書的な書籍かもしれない。 イングランドでの宗教改革とローマ・カトリックによる対抗宗教改革についてはやや扱いが小さい(無視しているわけではない)。 軽い入門書ではなく詳細な研究書であり、集中して読むべき本。一度で全部を頭に入れるのは(私には)難しい。ただし、神学的知識がなくても読めるように書いてあり、丁寧に読めば理解できるので、キリスト教について歴史面・思想面から知りたいのであれば、少々重たいものの入門書としてお勧めできる。

Posted byブクログ