光州事件で読む現代韓国 の商品レビュー
光州で起亜タイガーズの試合を見たいなあ、と思っているわけですが、光州に行くに当たっては、やっぱり「光州事件」(1980年5月、韓国南西部の光州市で起こった軍による市民の大弾圧事件)のことを知らないではすまされないかな、と思って読み始めました。この「事件」をどうとらえるか(どう評価...
光州で起亜タイガーズの試合を見たいなあ、と思っているわけですが、光州に行くに当たっては、やっぱり「光州事件」(1980年5月、韓国南西部の光州市で起こった軍による市民の大弾圧事件)のことを知らないではすまされないかな、と思って読み始めました。この「事件」をどうとらえるか(どう評価するか)ということは、全斗煥政権を、あるいは軍政時代の韓国をどうとらえるか(どう評価するか)ということでもあると言えそうです。つまり「光州事件」は、韓国人にとってみれば、自身の政治的なポジショニングを表出させるリトマス試験紙のようなものかもしれません。その意味で、「光州事件」はいまでも韓国の社会(というか政治文化)に深く突き刺さっているトゲのようなものなのでしょう。つまり、「光州事件」は単なる過去の出来事ではなく、いまでも常に繰り返しリロードされ続けながら、韓国人に自分たちの国家の持つ意味を問い続けている、現在進行形の「事件」なのだ、ということでしょうか。光州市、やっぱり一度行ってみたいと思います。(20070701)
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