レックス・ムンディ の商品レビュー
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寄生虫による感染症により隻眼となった青山譲に、新興宗教団体の幹部がある依頼をした。 「二コラ・プッサンの油彩画、アルカディアの羊飼いたちに描かれている石棺の中に収められているモノを探し出してほしい」 実は青山は数年前にレンヌ・ル・シャトーでこの石棺を見つけ、その中を見て、驚愕し、恐怖し、破壊を試みたが断念し、石棺とその下の洞窟のみを爆破し、肝心の中身は別の場所に隠していたのだ。 それを知り、中身を持ってきてほしい、という教団の依頼を呑む青山。だが彼には目的があった。 教団の欲しがるソレを、今度は完全に破壊する! 彼は現在、重要文化財を破壊した罪でフランスに入れない。教団を利用してフランスに入国し、目的を達するつもりなのだ。 青山が見つけたモノとは何なのか。なぜ破壊しなければならないのか。 膨大な資料と想像力を駆使して紡ぎ出される、知的好奇心を刺激するアドベンチャー・ホラー。 ----------------------------------------------------------------------------- ネタバレをすると、ソレはある世界的宗教に登場する有名人の遺骸。作品中に載っている資料の大半は「ダ・ヴィンチ・コード」と被っている、と言えば、想像はつくでしょう。 そう、○○○です。 では青山は、なぜソレを破壊しようとするのか。 その答えは自分の目で確かめてください。 ヒントは「ダ・ヴィンチ・コード」が知的ミステリーなのに対し、「レックス・ムンディ」はアドベンチャー・ホラーであること、です。
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荒俣宏の風水系の話は難しい。まず、登場人物に好感を持てる人がいないので、思いを込めるのが難しい。キリストの謎を解くという「ダヴィンチコード」っぽいくだりもある。
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これだけの知識があって、敢てSFにする必要があるのだろうか。 題材が似てるのに、ダ・ヴィンチ•コードが売れて、これが売れないのはそこらへんに問題があるのでは?
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「ダ・ヴィンチ・コード」愛蔵版の解説で荒又氏自身が宣伝していたので読んでみた。苦痛ながらも読み終わったけれども、いったい何だったの?という感想しか残らない。 著者の筆力ってこんなものでしたっけ?「帝都物語」は面白かった気がするんだけど。
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COMMENT_DATA "私自身、そんな筆がたつわけではないのだが、 荒俣氏は、よく調べて、アイディアも面白いのに イマイチ小説は楽しめないな。 なんだか、ハラハラドキドキ感が少ない。
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(2006.07.01読了)(2006.06.17購入) 「ダ・ヴィンチ・コード」と似たようなテーマを扱っている小説だというので読んでみました。 (「BOOK」データベースより)amazon 南仏の古代遺跡に眠る遺物の発掘。謎の宗教団体からの依頼を受けたレイハンター青山譲は、聖...
(2006.07.01読了)(2006.06.17購入) 「ダ・ヴィンチ・コード」と似たようなテーマを扱っている小説だというので読んでみました。 (「BOOK」データベースより)amazon 南仏の古代遺跡に眠る遺物の発掘。謎の宗教団体からの依頼を受けたレイハンター青山譲は、聖地レンヌ=ル=シャトーへと向かう。彼がかつて発掘に成功し、封印したその石棺をふたたび暴くために。遺物の正体とは、はたして何なのか。世界の王、レックス・ムンディの復活を預言するのは…。膨大な資料と想像力のもと、ヨーロッパ文明最大の謎とタブーに挑む、アドベンチャー・ホラー長編。 ☆関連図書(既読) 「ダ・ヴィンチ・コード(上)」ダン・ブラウン著・越前敏弥訳、角川書店、2004.05.30 「ダ・ヴィンチ・コード(下)」ダン・ブラウン著・越前敏弥訳、角川書店、2004.05.30
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荒俣宏の博学さに驚かされた一冊。 『レックス・ムンディ』 荒俣宏 物語のストーリーよりもその博学強記にまず圧倒される。 解説にもあったが、この話は「フィクションなのかリアルなのか」とつい考えてしまいたくなるほど史実や実在の文献・絵画などがワンサカ出てくる。 主人公のいる小説...
荒俣宏の博学さに驚かされた一冊。 『レックス・ムンディ』 荒俣宏 物語のストーリーよりもその博学強記にまず圧倒される。 解説にもあったが、この話は「フィクションなのかリアルなのか」とつい考えてしまいたくなるほど史実や実在の文献・絵画などがワンサカ出てくる。 主人公のいる小説形態でなければ、差し詰め、新説を唱える論文のような感じ。 残念ながらストーリーそのものは左程面白くない。すぐに先が読め、ラストが煮え切らない。 それでも読後感があまり悪くないのは、やはり荒俣宏の知識量からくる満足感なのだろう。 レックス・ムンディ-世界の王- 読みながら『ダビンチ・コード』を思い出していた。
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これを初めて読んだのはたしか中2の夏。。。 中2病でオカルトMAXだったからとってもしんけんに読んだ記憶が。。。 大きくなって読むとあれ?こんな内容だったっけ?ほんとに読んだっけ?と記憶の相違が。。。一緒に読んだ『レンヌ=ル=シャトーの謎』とごっちゃになってたかも。 なにわとも...
これを初めて読んだのはたしか中2の夏。。。 中2病でオカルトMAXだったからとってもしんけんに読んだ記憶が。。。 大きくなって読むとあれ?こんな内容だったっけ?ほんとに読んだっけ?と記憶の相違が。。。一緒に読んだ『レンヌ=ル=シャトーの謎』とごっちゃになってたかも。 なにわともあれ日本人でこのテーマに挑んでくれた荒俣氏の志に星みっつ!
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推理小説ではないので、殺人事件が話の中心ではないが、オーパーツものとして読めば非常に面白いと思う。話としては「イエス・キリストの復活」に関する見解というか新たな解釈であり、そのキリストの復活にまつわる謎に、新興宗教と学会を追放された元考古学者(盗掘屋)が関わって不可解な出来事が起...
推理小説ではないので、殺人事件が話の中心ではないが、オーパーツものとして読めば非常に面白いと思う。話としては「イエス・キリストの復活」に関する見解というか新たな解釈であり、そのキリストの復活にまつわる謎に、新興宗教と学会を追放された元考古学者(盗掘屋)が関わって不可解な出来事が起こる、というモノなのだけど、ハッキリ言って、ある程度キリスト教や聖書など、宗教的な基礎知識や欧州の神話などに興味が無いと読み辛いかもしれない。「キリストの復活」に関しては、現在でも最も大きく不可解な謎であり、確かめる術は無いのだから、未来永劫謎のままなんだろうけど、その解釈はキリスト教の中でも宗派などによって実に様々であり、その解釈の違いによって宗派同士の軋轢が生まれたり、異端に貶められたりと喧々諤々の論争が起きている事は事実である。そもそも、死者の復活もといキリストの復活は何を意味するのか。同じ肉体をもって再生、復活するのか、それとも別の肉体を借りて現世に甦るのか。本書に於けるこうした議論だけでも十分に面白いし、細胞学やウィルス研究(これは僅かだけど)、古代遺跡(いわゆる宗教的聖地)の立地に関する意見なども興味深い。壮大な与太話であるが、却ってスケールの大きさを感じた。但し、結末には多少チグハグな部分があるし、長い説明を読み飛ばさずに読み切るだけの忍耐力も必要かも。
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某有名大ヒット小説(&映画)を思わせるネタ。 だけどこちらの方が早い。 キリスト教徒としての刷り込みみたいなものがない私(と多くの日本人)にとって、某有名・・のときと同じように衝撃度が低いのではないでしょうか。 それよりカルト教団の方が危ないんじゃないかという思考にいってしまう。...
某有名大ヒット小説(&映画)を思わせるネタ。 だけどこちらの方が早い。 キリスト教徒としての刷り込みみたいなものがない私(と多くの日本人)にとって、某有名・・のときと同じように衝撃度が低いのではないでしょうか。 それよりカルト教団の方が危ないんじゃないかという思考にいってしまう。 それではこの本のすごさってわからないと思うのです。ちょっと残念。 あと、なぜだか読みにくい小説。
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