地獄は一定すみかぞかし の商品レビュー
清沢満之(きよさわまんし)から興味を持ったが、無頼派の僧侶なのだろう。僧侶であろうが無かろうが、人間こんなものなのだろう。重い小説なのでおすすめしない。
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えらいものを読んだなあ。 のどに鉛を突っ込まれたような気分だ。 暁烏敏。たしかに怪人である。 こんな人が歴史に埋もれていたのかと思う。 そしてそれに引き寄せられていく『無頼派」の「私」の心境はよくわかる。 それに対して、執拗に攻撃を加えてくる湯浅よね子。 形而上学...
えらいものを読んだなあ。 のどに鉛を突っ込まれたような気分だ。 暁烏敏。たしかに怪人である。 こんな人が歴史に埋もれていたのかと思う。 そしてそれに引き寄せられていく『無頼派」の「私」の心境はよくわかる。 それに対して、執拗に攻撃を加えてくる湯浅よね子。 形而上学的な空中戦になることを、いつも引きずりおろす唖という現実。 あっちからもこっちからも、何重にも攻撃されるような、おそろしい文章である。 メジャーとは言いかねる作者。伊藤整文学賞。 テーマは仏教で、しかも明治後半~昭和前半で有名だった人。 すまないけど、キャッチじゃない。 それにここまで破壊力が。いやはや、人生というのは奥が深い。 文学も、宗教も、人生も、こってりといただきました。 しかもこの本が、父の書棚から出てきたというのが、個人的にはすごく深い。 父よ・・・・
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