光源 の商品レビュー
映画制作の話で、心の葛藤というか人間関係の難しさ・・・みたいな派手さのない話なんだけど、グングン引き込まれてしまううまさがあった。ただ後半からラストがなんだかなぁ~という印象は残った。
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桐野作品っぽくない感じでした。 でも面白かったですよ。私は好きです。 ただ、ラストがちょっと思った感じじゃなくて・・相変わらず桐野作品では読後の爽快感はありませんね(笑)ある映画を作るために集まったスタッフや俳優たちの人間模様を面白おかしく書いた作品です。映画制作の裏側ってこんな...
桐野作品っぽくない感じでした。 でも面白かったですよ。私は好きです。 ただ、ラストがちょっと思った感じじゃなくて・・相変わらず桐野作品では読後の爽快感はありませんね(笑)ある映画を作るために集まったスタッフや俳優たちの人間模様を面白おかしく書いた作品です。映画制作の裏側ってこんな感じなのかしら?と、その世界にはまったくの無知なので余計に面白かったかな。ワガママな俳優、したたかな女優、傲慢な監督・・・その他もろもろキャラがわかりやすくて読みやすい本でした♪
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この人の本はすごく好きなのですが、この1冊は今までにない内容でした。 とりあえず誰も死にません。(笑) ある映画の製作に関わる人々の話。 監督やプロデューサー、俳優さんたちの色々な思いがぶつかります。 桐野さんの本だったので、「いつ殺人が起きるの?」と 勝手に1人で...
この人の本はすごく好きなのですが、この1冊は今までにない内容でした。 とりあえず誰も死にません。(笑) ある映画の製作に関わる人々の話。 監督やプロデューサー、俳優さんたちの色々な思いがぶつかります。 桐野さんの本だったので、「いつ殺人が起きるの?」と 勝手に1人で待ち構えていました。 でもず〜っと1本の映画を作っていくお話。 彼女の作品のファンの人はちょっと物足りない、つまらない作品かもしれません。 私も途中で少し飽きてしまったのですが 「この映画はどうなるの?」と気になってしまい最後まで読んでしまいました
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2007年一番最初に読んだ本。 実家の本棚にあった。 『OUT』『グロテスク』『柔らかな頬』を読んで、桐野夏生氏の小説って人物や筋やその世界にぐわーとのめり込んで、ちょっと違う世界に行って帰ってくるくらいのインパクトがあったのだけど、この本は映画の世界という設定のせいか普通の小説...
2007年一番最初に読んだ本。 実家の本棚にあった。 『OUT』『グロテスク』『柔らかな頬』を読んで、桐野夏生氏の小説って人物や筋やその世界にぐわーとのめり込んで、ちょっと違う世界に行って帰ってくるくらいのインパクトがあったのだけど、この本は映画の世界という設定のせいか普通の小説として読めた感じ。 読み物、というと軽いか。 創造業ってすっごいな、と感服。 仕事っていろいろあるんだなー。 自分の価値観を提出して、 他人からあーだこーだ言われて、ぶつかりあって巻き込んで、そこまでしてやり遂げたいことって自分にあるだろうかなんて考えて、羨ましいような空恐ろしいような。 あと「怒っている女」よかった。
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撮影技術では一流だけれど仕事に困っているカメラマン・有村。 その有村に仕事を持ちかける玉置。映画プロデュースに財産をつぎ込んでまで情熱を注ぐ女。 玉置は映研あがりの素人監督三蔵を発掘。 主役には、一流俳優・高見を抜擢することに成功。 ローバジェットの中、映画はクランクイ...
撮影技術では一流だけれど仕事に困っているカメラマン・有村。 その有村に仕事を持ちかける玉置。映画プロデュースに財産をつぎ込んでまで情熱を注ぐ女。 玉置は映研あがりの素人監督三蔵を発掘。 主役には、一流俳優・高見を抜擢することに成功。 ローバジェットの中、映画はクランクイン。 三蔵のこだわりともいえる我侭に振り回され、 女優の佐和子が登場すると、さらに撮影現場は混乱し始める。 ついに、主役高見は、降りると言い出し・・・。 ------------------------------ 物語当初は、有能な人物が集まり、最高の映画作りに向けて 順調に思えていたが・・・・ 歯車は狂いだし、破綻への道へと急ぎ転がっていく・・・。 物語のようにうまく行かないのは、 人間の「傲慢さ」「プライド」「裏切り」があるから。 理想は綺麗でも、現実ではつまらない意地が 全ての流れを狂わせる。 いつでも、どこかで「自分が一番だ」と思っていたり、 「自分のことは誰も分かってくれないものだ」と 悲観していたりするものかもしれない。 大人の体をした子供心が、ずっと棲みついているものなのだ。 カッコイイ物語ではなく、この本はまさに、 「逆プロジェクトX」物語。 一つのプロジェクトが崩壊へと向かう中での、 人間像と、人間関係。 妙な現実味が妙な後味を残す。
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2006年1月終了。 「大切な人」から紹介された書籍。その人の「やっぱり新しい書き方だと思う」という台詞に興味を持ち、読んでみました。その人に感想を伝えたいという気持ちで読み始めたから、何故か、物語を追うよりも、作者のちりばめた「方程式」に気が行ってしまっていました。でも、読み終...
2006年1月終了。 「大切な人」から紹介された書籍。その人の「やっぱり新しい書き方だと思う」という台詞に興味を持ち、読んでみました。その人に感想を伝えたいという気持ちで読み始めたから、何故か、物語を追うよりも、作者のちりばめた「方程式」に気が行ってしまっていました。でも、読み終えて、脳裏に残った様々な感情や感覚は、この小説家の投げかけてきた「どう?」というメッセージに対する自分の答えが「今の自分」を浮き彫りにしてくれているように思った作品でした。「大切な人」は、他愛を僕に教えてくれそうな存在の人です。僕は迷う事なく、全ての読者にお勧めする作品です。
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インド旅行に持って行ったのが、桐野夏生の「光源」。 結構ハマりました。 行きの飛行機で読み始め、途中の宿でもちょくちょく読み、 帰りの飛行機でみんな寝てるのに読み続けて読了。 事件を元にしてる作品とは違って、「玉蘭」とかこれのほうが すごく深みがあって、いいなぁ〜。 最近結構...
インド旅行に持って行ったのが、桐野夏生の「光源」。 結構ハマりました。 行きの飛行機で読み始め、途中の宿でもちょくちょく読み、 帰りの飛行機でみんな寝てるのに読み続けて読了。 事件を元にしてる作品とは違って、「玉蘭」とかこれのほうが すごく深みがあって、いいなぁ〜。 最近結構当たりが続いてイイ感じであります。 こういう出会いがあるから読書って楽しいやね!
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それぞれの思惑と背景が交差して一つのものを作りだすことの大変さ、難しさがにじみ出して、ラストの展開にちょっと辛くなった。予想もしていなかったので。(2002.2.4)
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ずいぶん前に王様のブランチで紹介してたので読んでみました。 読み易いですね。でもあんまり記憶に残ってません。 内容は映画撮影をめぐる関係者との戦い。それぞれがそれぞれに不満を持っているわけです。 人間誰しもが持っている「憎しみ」をおおげさに書きすぎずに、リアルに描いているところ...
ずいぶん前に王様のブランチで紹介してたので読んでみました。 読み易いですね。でもあんまり記憶に残ってません。 内容は映画撮影をめぐる関係者との戦い。それぞれがそれぞれに不満を持っているわけです。 人間誰しもが持っている「憎しみ」をおおげさに書きすぎずに、リアルに描いているところは評価したいと思います。何えらそうなこと言ってんですかね、俺。
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