文庫版 狂骨の夢 の商品レビュー
莫大な情報量を前に戸…
莫大な情報量を前に戸惑うかもしれませんが、安心してください。当たり前ですが、張られた伏線は見事に回収され、全ての符号は一致します。
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夢なんか見てないのに…
夢なんか見てないのに、見た事にされる。こんなに腹が立つ事は無い。だから、探偵は謎を解かねばならない。
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今回はトリックという…
今回はトリックというかオチが途中で解ってしまったためちょっと失速。あと登場人物が多いかな。榎木津の明るいハジケっぷりが救いだった。
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本当に京極ワールドに…
本当に京極ワールドに一度はまるともう抜け出せない、イヤ、抜けたくないあの京極堂が語る世界観に飲み込まれてしまって、夢と現の境界が少し分からなくなってしまいました。そしてそれが心地いい
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いろいろな登場人物と「朱美」とのやり取りや、一見関わりのない事件が繋がっていくときの快感が良かった。 とにかく朱美と伊佐間の会話や関係性がどれも色っぽくて艶っぽくてめちゃくちゃ好き。真言立川流のキモすぎる修行や宇多川先生殺しの真相はゲンナリしたけど、ラストの朱美の行動で爽やかな後味。
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ネタバラシから見れば王道の部類だと思うのだが、宗教、歴史、そして膨大なページ数が全体を壮大なものにしていた。この知識満載な肉付けの部分がミソで、正直その知識のためにこのシリーズを読んでいるようなところもある。 降旗のフロイトのくだり、拗れ悩んでいるのはよくわかった!その席はもう関...
ネタバラシから見れば王道の部類だと思うのだが、宗教、歴史、そして膨大なページ数が全体を壮大なものにしていた。この知識満載な肉付けの部分がミソで、正直その知識のためにこのシリーズを読んでいるようなところもある。 降旗のフロイトのくだり、拗れ悩んでいるのはよくわかった!その席はもう関口がいますので!と少々長く感じたのと、木場がうるさいです笑
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マジで面白かった!途中に出てくる夢分析の話とか、憑き物落としのシーンが面白いのにめちゃくちゃ勉強になった!キーワードになってる ”骨”と”夢”が登場する数々の事件を結び付けて衝撃の真相が明らかになるところが最高だった!
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京極夏彦さんの本はやっぱりボリュームがすごいね。内容も濃いし読んでも読んでも蟻地獄。でもやっぱりおもしろい。 今回は関君の陰鬱な部分が、河童とフロイトと牧師の戸惑いのお陰でちょっと薄まってるね。あと京極堂に対する四角い顔の恫喝がちょっとうざった過ぎに感じました。探偵もイッチャッテル。 あと、今回の憑き物払いを京極堂はすんなり引き受けた気がします。 骨のお化けは怖いというより滑稽だというのは言い得て妙。 ネタバレではあるが、朱美の口調が章により違っていたのは気づいてましたよ。二重人格だと話的におもしろくはないなと感じていたので、まあ結果オーライ。
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中学生のときに読んでドはまり。「野田秀樹作品と京極夏彦作品を理解したい」と思ってしまったのが運の尽きでした。 なんでもかんでも男根への憧れに結び付けるフロイトの精神分析にとりつかれた男。性嫌悪のときほぐし。 真言立川流について、宗教的儀式として、薬物を使って女性たちを手籠めに...
中学生のときに読んでドはまり。「野田秀樹作品と京極夏彦作品を理解したい」と思ってしまったのが運の尽きでした。 なんでもかんでも男根への憧れに結び付けるフロイトの精神分析にとりつかれた男。性嫌悪のときほぐし。 真言立川流について、宗教的儀式として、薬物を使って女性たちを手籠めにしていた、夫婦和合の儀式でないのだから奇跡など起きようはずもない、と喝破。「カルト」が気になるなら読んでみると良いかも。
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京極堂シリーズ3冊目。 キーワードが「夢」ということで、読み切れるかしら……と少し不安だったのですが、結果的に一番面白かったです!連休挟んで読書時間がしっかり取れたのもありますが、かなりサクサク読み進めることができました。 前回登場した石井警部に伊佐間さんも加わり、京極堂組(笑)のやりとりはそれぞれのキャラクターが立っていてとても面白い。特に探偵が出てくるともう、笑いをこらえることができませんよね〜(´∀`*) ただその一方で、宇田川先生が被害に遭ってしまったことは本当に本当に悲しいことで。 被害者に情が移らないようにか、わりとさっくり殺されてしまうミステリーが多い中で、宇田川先生は登場シーンの少なさのわりにとても好感を抱いていました。なんといっても、あの関口君が心を開きかけるほとですからね! 「待たせたな、朱美――」 のセリフでもう嫌な予感がビシバシしていたのですが、文壇で立派な功績を残されて、かつ人徳もあったであろう宇田川先生のむごたらしい最期には、しばらく呆然としてしまいました。 降旗の言葉が効いたのか、綺麗なお体のままだったのは救いなのかな……。 それから今回秀逸なのは、なんといってもラストシーン! 京極堂の憑き物落としで理解はしたけれど、なんとなくもやもやしていた気持ちに、見事にケリをつけてくれました。 京極堂シリーズを3作目まで読んできて、あれだけ後味の悪い話ばかり聞かされるのに、最後には晴れ晴れとした気持ちになれるのが魅力だなと感じています。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」よろしく、理解不能で、不思議で、おぞましかった事柄の数々も、知ってしまえば「なーんだ」と霧が晴れる。曖昧模糊からの爽快感に、すっかり虜になっている私がいますね〜。 今後は、とりあえず『絡新婦の理』までは駆け抜けて、それから榎木津や敦っちゃんのスピンオフを読んでいきたいなと思っています。 はあ、この先も楽しみ!
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