そして、奇跡は起こった! の商品レビュー
シャクルトンは欧米で俄にブームになったらしい〜1914年12月にウェッデル海の流氷域に入り,1月19日に氷に閉じこめられて1000km以上流され,10月27日に船が破壊され,氷盤に移動して11月に沈没を見て,4月9日にボートを下ろし4月15日にエレファント島に到着。4月24日にボ...
シャクルトンは欧米で俄にブームになったらしい〜1914年12月にウェッデル海の流氷域に入り,1月19日に氷に閉じこめられて1000km以上流され,10月27日に船が破壊され,氷盤に移動して11月に沈没を見て,4月9日にボートを下ろし4月15日にエレファント島に到着。4月24日にボートを6人で漕ぎ出し5月10日にサウスジョージア島に到達。山脈を越えて捕鯨基地に転げ込み,8月30日に残りの隊員が救出される。〜別の遭難譚かと思って表紙の副題を読んだら・・・同じ!だった。こちらの方が詳しい。例えば・・・著作権の前払いで資金を調達したかとか,木造帆船だけど汽走も可で舟板が120cmの厚みを持っていたとか,船長にはマオリの血が入っていたとか,猫がいたとか,海水が凍るのは−2〜−3℃からで凍るときには塩分が下に押し出され解かせば飲用できるとか,子犬が真っ先に殺されたとか,最後に殺された犬の肉は食われたとか,シャチだけが恐ろしいのではなくヒョウアザラシにも怯えていたとか,反乱未遂があったとか,ボートで漕ぎ出した後で荒波をさけるために氷盤に戻ったとか,ボートの廻りに40cmの氷の壁ができて叩き落とすのが大変だったとか,サウスジョージア島は腐った鯨の肉のせいで臭かったとか,手が凍ったときには殺したてのアザラシの肉に手を入れて暖めたとか,クロノメーターは出港時に24個積んでいたとか,寝袋はトナカイの毛皮で出来ていたとか,救援船オーロラ号は早々に断念していたとか。船の名は「不屈の忍耐」と訳しているし,こちらの方が疑問に答えてくれている。
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