国境なき医師団:貫戸朋子 の商品レビュー
貫戸朋子さんという「国境なき医師団」のお医者さんをこの本で知りました。人生をとても深く生きている人です。お父さん、お母さんの教えがあった上での、自分独自の人生を深く、力強く生きている貫戸さん。この本は2000年が初版。それから、15年が流れていますが、今はどのような活躍されている...
貫戸朋子さんという「国境なき医師団」のお医者さんをこの本で知りました。人生をとても深く生きている人です。お父さん、お母さんの教えがあった上での、自分独自の人生を深く、力強く生きている貫戸さん。この本は2000年が初版。それから、15年が流れていますが、今はどのような活躍されているのでしょうか。 〈本から〉 「国境なき医師団は、天災、人災、戦争などあらゆる 災害に苦しむ人びとに、人種、宗教、思想、政治 すべてを超え、差別することなく援助を提供する」 (国境なき医師団国際憲章より) 平和というのは、平和でない時代とか平和でない人々が その裏側に必ずいるということ、そのことは絶対忘れてはいけないと思うのです。 「語る」という言葉は、わたしはあまり好きではありません。なぜかというと、わたしの今までの経験から言うと、 いちばん苦しんでいる人は語らない。歴史は、当事者は口を閉ざすということを示しています。あるいはよっぽど時が経たないと語れない。苦しみを追体験するような、自分を拷問にかけるようなことだから、語れないんです。非常に時間が経って、例えば、五0年年後に初めてやっと語れる。また、語るべきことを語らないで死んでいった人もたくさんいるわけです。 共同体の原点って家族ですよね。その次は宗教ですよね。 だから別に宗教戦争ではないんです、最近の戦争というのは。逃げ込む先が宗教なんです。そういうふうにわたしは思います。民族とか言語とか同じ所、共同体に逃げ込むわけです。 ある意味で、苦しんでいる人というのは美しいですね。わたしは美しいものが好きだけれど、贅肉を取った美しさは特に好きですね。現代の都会人、先進国の都会人は、贅肉だらけですね。スポーツクラブに通って、ダイエットして、いて目に見える肉は落とせても、精神的贅肉、物質的贅肉というのがついているように思え、そういうのを見たくない。 自分がやったことに対してほかのひと達が賛成してくれたときに、すごく自分を好きになれるんですよね。 帰ってきて本当に幸せだと思ったのは、やっぱりどこかで体の奥から自分で「ああ、よかった、すごく幸せだ、これは目に見えない人生の贈り物だ」と思ったからなんです。
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貫戸さんの言葉は現地での経験を伴い、重く受け止められる。 ディベートを文字におこした部分は小学生のディベートであったためか、少しうっとうしく感じた。 そして、特定のよくしゃべる生徒が数人いるというあるある。 ただ、ディベートを通して生徒らは普段絶対に考えもしないような近くて遠い世...
貫戸さんの言葉は現地での経験を伴い、重く受け止められる。 ディベートを文字におこした部分は小学生のディベートであったためか、少しうっとうしく感じた。 そして、特定のよくしゃべる生徒が数人いるというあるある。 ただ、ディベートを通して生徒らは普段絶対に考えもしないような近くて遠い世界に思いを馳せる貴重な時間だっただろう。 私も国境なき医師団に興味がありながら、実際どのような状況でどのような活動をしているかあまり知識がなく、もちろん問題意識をもっていなかったので、煩雑ながら一生懸命だったディベートを通して考えさせられた。
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「5歳の子で、もう助からない患者の酸素ボンベをあなたなら切るか」「貫戸朋子の生き方は損か得か」「あなたなら行くか行かないか」 国境なき医師団の貫戸朋子さんが先生となって授業をする一冊。上のディベートが主となっている。二つ目から三つ目へ移る時の子どもの移動が面白い。 小学生のた...
「5歳の子で、もう助からない患者の酸素ボンベをあなたなら切るか」「貫戸朋子の生き方は損か得か」「あなたなら行くか行かないか」 国境なき医師団の貫戸朋子さんが先生となって授業をする一冊。上のディベートが主となっている。二つ目から三つ目へ移る時の子どもの移動が面白い。 小学生のため論点の混在も多いが、芯からの意見のぶつかり合いが感じられる。授業にかけたい一冊。
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後半、ディベートで小学生が、困っている人を助けるのは日本にいても寄付でできることで、わざわざ命の危険を冒してまでいくのは、いいことか、悪いことかなど、真剣に話している様子が伝わってきて、どっちの言ってることも間違ってなくて、考えさせられた。 そして結局は、自己中心的に戸言う意味で...
後半、ディベートで小学生が、困っている人を助けるのは日本にいても寄付でできることで、わざわざ命の危険を冒してまでいくのは、いいことか、悪いことかなど、真剣に話している様子が伝わってきて、どっちの言ってることも間違ってなくて、考えさせられた。 そして結局は、自己中心的に戸言う意味ではないけれども、自分のためにいったと、貫戸さんが最後なぜ行くのかという彼女なりの考えがのっていて、伝わってきました。
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もし,自分が医師だったら。 戦場に行くか行かないか。 戦場で残り1つとなった酸素ボンベを助かる見込みの無い患者に使うか使わないか。 日本で考えることのない「戦争」について,小学生が国境なき医師団の日本人・貫戸朋子さんから講義を受け,徹底的に討論した様子を収録されている。 元はN...
もし,自分が医師だったら。 戦場に行くか行かないか。 戦場で残り1つとなった酸素ボンベを助かる見込みの無い患者に使うか使わないか。 日本で考えることのない「戦争」について,小学生が国境なき医師団の日本人・貫戸朋子さんから講義を受け,徹底的に討論した様子を収録されている。 元はNHKの番組。道徳教育の教材として,最適である。
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