週刊光源氏(2) の商品レビュー
前巻の「光源氏の生涯編」の続巻で、玉鬘や夕霧などについてさらに掘り下げ、後半からは宇治十帖についての”記事”が中心となります。女性週刊誌風に『源氏物語』を解説する、というコンセプトの本ですが、かなり詳細に記事というかたちにしているため読みごたえはばっちり。スクープ風に書かれること...
前巻の「光源氏の生涯編」の続巻で、玉鬘や夕霧などについてさらに掘り下げ、後半からは宇治十帖についての”記事”が中心となります。女性週刊誌風に『源氏物語』を解説する、というコンセプトの本ですが、かなり詳細に記事というかたちにしているため読みごたえはばっちり。スクープ風に書かれることで、作中で起こったことや、人物の心情がよりしっくり(かつコミカルに)伝わってきますし、少女漫画チックなイラストも豊富なので非常にわかりやすい。たぶん文章を書いた人も、テイストを考えた人もノリノリだったんじゃないかな。それくらい文章にはキレがあるし、ページごとに面白さがつまってる。なので個人的には『源氏物語』と併読することで、より物語の面白さや、人物の魅力を知ることが出来たなあと思っています。 最後の方には「宇治十帖」が紫式部の作では無い可能性や、時代ごとにどう読まれたのかについても軽く言及されていて、結構突っ込んだところまで書いてるな~と、ちょっとびっくり。企画コンセプト自体は同人誌とかでありそうなものですが、それをガチでやるとこうなるぜっ、という遊び心と源氏愛を感じる本でした。
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前回で光源氏の部分は終わりかと思いきや、そうでもなく。 3分の1くらいはそうなのですが、もう3分の1は息子の話で 残り部分は2部の主人公、という認識だった不義の子の話。 あれの息子にしてはわりと真面目だな…というか あれがすごすぎたのでしょうか? 比べると、女性の数が普通の息子...
前回で光源氏の部分は終わりかと思いきや、そうでもなく。 3分の1くらいはそうなのですが、もう3分の1は息子の話で 残り部分は2部の主人公、という認識だった不義の子の話。 あれの息子にしてはわりと真面目だな…というか あれがすごすぎたのでしょうか? 比べると、女性の数が普通の息子です。 便宜上の息子、となっている彼の方が、その点ものすごく似てる気が。 とはいえ、養えるからどこまででも大丈夫! とはいえ やっぱり…すごい、かと。 しかし平安時代って、すごいというか思い込みが激しいというか…。 ちょっとした事で死ぬだの死にたいだの、俗世からどうのこうのと。 楽しみがそれほどない、とはいえ、やはり早すぎじゃないでしょうか?
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