ビアス短篇集 の商品レビュー
『悪魔の辞典』のアンブローズ・ビアス。 日本では芥川によって初めて紹介された。 風刺っぽい表現が多いけど 「エドガー・ポーの再来」というのは頷ける。 ドイルの『まだらの紐』とビアスの『男と蛇』 内田百閒の『くだん』とビアスの『猫の船荷』を セットで読むと面白いかも。
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かの芥川龍之介に多大な影響を与えたといわれるビアスの短篇集。 ビアスといえば「悪魔の辞典」で有名だけど、この作品集もそれに負けず劣らず相当虚無的かつ厭世的。 「この人、頭おかしいんじゃないか?」ってくらいの勢いでひねくれてる。 とりあえず、どの作品も基本的に人が死ぬ(笑)。...
かの芥川龍之介に多大な影響を与えたといわれるビアスの短篇集。 ビアスといえば「悪魔の辞典」で有名だけど、この作品集もそれに負けず劣らず相当虚無的かつ厭世的。 「この人、頭おかしいんじゃないか?」ってくらいの勢いでひねくれてる。 とりあえず、どの作品も基本的に人が死ぬ(笑)。 死っていうのは文学のテーマでも最重要事項だと思うんだけど(文学のみならず人生そのものかもしれないが)、これだけ多彩に死を書けるのは絶対に才能だよなーと。 数ページの間にその死を凝縮できるってのはなかなかできないだろう。 この辺の死生観は軍人だったからこそ養われたのだなと。 あまり人に大っぴらに薦めれる本ではないけど、自分はこういう作風は好き。
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芥川龍之介が「藪の中」を書く際に参考にしたとされる”月明かりの窓”。読んでみると、なるほどと思います。 これ以外の短編でも、どれも深い闇のような作品です。まだ暑い夏のうちに、ちょっとぞくっとしてみてはいかが?
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人間の生と死に対するクールさが印象的。 短篇集ということもあり、一つ一つの作品はあっさりと、それでいて良くまとまっているので非常に読みやすい。いわゆる文学よりも、もっと世俗寄りだが、だからといって軽いわけでもない。良い本ですね。
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