チロと秘密の男の子 の商品レビュー
ある日小3の男の子が、自宅学習用の国語のワークを解きながら、「国語のワークは好きだよ。色々読めるしね。最後に出典が書いてあるから、図書館で借りて最初から最後まで読んでいるんだ。」と教えてくれました。 わたしが、どの本が一番好きだった?読んでみる、と言うと、 一番はなかなか決めら...
ある日小3の男の子が、自宅学習用の国語のワークを解きながら、「国語のワークは好きだよ。色々読めるしね。最後に出典が書いてあるから、図書館で借りて最初から最後まで読んでいるんだ。」と教えてくれました。 わたしが、どの本が一番好きだった?読んでみる、と言うと、 一番はなかなか決められないけど、最近読んで面白かったよ、とお勧めしてくれたのがこの本でした。 小学校高学年の課題図書になっただけのことはあって、 感情が複雑に絡むような、「あ、この気持ちは言葉で表せない」という場面が何度かありました。 しかし、それよりなにより意外性。読みながら、え?!って言っちゃいました(笑)。 本の帯には『歌がへたで、音楽教室に通わされている千広…』と書いてあったので、てっきり音楽教室に通うのヤだなぁ〜っていう内容だと思っていたのです(そのままじゃん…) 曲がりなりにもわたし、ピアノの先生でして、小3の生徒がこの本を勧めてきた理由がもしや……!?とちょっとヒヤヒヤしたりしなかったり。 しかし、読んでみれば音楽教室の話ではなかったのです。 いや、じゃあ何の話?と言われたら、 おばあさんの話というのか 不思議な男の子の話というべきか……。 課題図書らしい硬さというか、倫理的な部分もありつつ、なかなか大人が読んでも面白い本でした。
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