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英語で遊ぶ25のゲームと15のダイアローグ集 の商品レビュー

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2021/08/22

 大学生の英語劇と言えば、Model Productionが毎年5月にやる英語劇、とおれは勝手に思っているが、MPと言えば奈良橋陽子、そしてその奈良橋陽子が会長をやるモデル・ランゲージ・スタジオという会社のメンバーが、主として小学校の先生向けに書いた、活動のアイデア集。体を動かし...

 大学生の英語劇と言えば、Model Productionが毎年5月にやる英語劇、とおれは勝手に思っているが、MPと言えば奈良橋陽子、そしてその奈良橋陽子が会長をやるモデル・ランゲージ・スタジオという会社のメンバーが、主として小学校の先生向けに書いた、活動のアイデア集。体を動かしながら英語を「自分の言葉として」覚える、使うという理念のもとに、25のゲームと15のダイアローグが紹介されている。  CDが付いていて、使う英語と言っても、本当にごく簡単なものばっかりで、英語が専門でない指導者でも扱えるようにという配慮がある。コピーして使えるピクチャー・カードも充実している(が、本当に用意するのは結構面倒?今なら出来合いのものがあるんじゃないのか?と思う…)。「バリエーション」というところで、(旧課程の)中1レベルくらいまで応用させられる工夫の仕方が紹介されているのがよい。こういう順番でこういう見せ方をすると盛り上がる、というヒントも書かれており、小中学校の先生の視点も盛り込まれている。ただ、特にゲームの部分は、精神年齢的に思春期前が限界じゃないのかなあ…と思うけど、どうだろう。今おれは中1を担当してるけど、今年1年が限界じゃないかなあ。(しかもコロナだから、接触・接近も結構あるゲームはちょっと…)。Pardon?(pp.62-4)とEcho(pp.78-80)はやってみようかな。  2章の「ダイアローグ」のところは、Dynamicsという、色々な読み方をする、というのがこの本で売りの内容らしいが、これも小学校なら…、という内容で、中学生への実践はなかなか勇気が起こらない。(でもSpeak while walking away from each other.(p.128), Speak with your backs to each other.(p.140)というのはコロナ時代にいいかもしれない。やってみよう。)あとSituationを変えてみる、というのはとてもいいアイデアだし面白い。そういえばおれが中高の時に聞き続けた遠山顕の「英会話入門」でLet's change the situaton.のコーナーが大好きだったけど、遠山顕も実はMP出身なんだよなあ。  20年前とは言っても、コンセプト自体は古くならない、特に小学校の先生なんかはそれなりに時間がつぶせて生徒も楽しめるアクティビティが豊富なので重宝する本なのではないかと思う。(21/08/22)

Posted byブクログ