でんせつ の商品レビュー
センスの良いユーモアに満ちた、生きもの達の、「でんせつ」の詩集。 詩人という人種に、憧れが、あります。工藤直子さんは、とりわけ好きな詩人です。こんな言葉を、語れる人に、なりたい。、、、拙い詩を、時々書いたりします。でも、本物の詩人には、敵わないので、こんな、素敵な詩を読んで、感性...
センスの良いユーモアに満ちた、生きもの達の、「でんせつ」の詩集。 詩人という人種に、憧れが、あります。工藤直子さんは、とりわけ好きな詩人です。こんな言葉を、語れる人に、なりたい。、、、拙い詩を、時々書いたりします。でも、本物の詩人には、敵わないので、こんな、素敵な詩を読んで、感性のおすそ分けを、もらいます。 でんせつ てんてん まわるほしのまんなかで たいようはひとりぼっちだった ひとりというのは からだによくない たいようは メソメソひえこんだ こりゃいかんとみなはそうだんして あそびあいてをおくることにした てんとうむしが「ぼくがいこう」といった たいようも ぼくも あかくてまんまるで 「おにあい」だろ？ それいらい てんとうむしは たいようにむかって とびあがり アッチッチとなったりするので くろいこげめがてんてんとついた はねのうちがわに てんとうむしは なやみをためている たまりすぎると とべなくなるので ばらに うちあけにいく はなびらに こぼれるつゆは もらいなきした ばらの なみだの つぶである でんせつ ひらひら むかし ちきゅうは たまごだった たまごから いきものたちがうまれ かぜや くさきも うまれた たくさんのよると ひるがすぎてちきゅうは まつりのように にぎやかになった たまごは ときどき あくびしてねむりたい きれいなものを ゆめにみて うとうとしたい…なにか ひらひらするきれいなものを…というわけで ちきゅうのゆめからも いきものがうまれた そう ちょうちょは ちきゅうがうんだ ゆめなのだ でんせつ ふわふわ かくしていることなんか なにもないわ なんて あなたまかせよ こんなにも なんて すきとおって ゆれてみせるが それこそが くらげの おおきな かくしごとである でんせつ ごつごつ せかいは うまれたばかりのころは ころころぐらぐらしていた いきものたちは それにあわせて ころがり ふなよいした みるにみかねたかめは（あたしの「あい」で ささえましょ）と おんぶした しかし「せかい」の おもさといったら「ゆめプラスきぼうカケルむげんだい」だ かめは「むげんだい」をささえようと ごつごつのこうらをきこんだ つまり かめのこうらは「けっしんプラスふんばりカケルあい」で できているのである でんせつ もしもし おおかみは いつも すん・すん・すん…としたをむいてあるく なにか なくしたきがして それをさがしているのだ（なにをなくしたんだろ？）おおかみは それをしりたいみつけたい すん・すん・すん…そこで よるになると せかいにむかって よびかける「もしもーし わたしのなくしものを しりませんかー？ おおーん？」なくしたのはもしかしたら「じぶんのカケラかなあ」なんておもいつつ「もしもーし」をくりかえしている おおかみは いつも ねがっている そらと だいちを むすぶ いっぽんの ひかりになりたい と でんせつ ほれぼれ らいおんの つくりかた まず「いふうどうどう」を よく こねあわせます それを「がおーっ」で つつみ こんがり やきあげ さいごに「かなしいな」を ちょっぴり ふりかけると りっぱな らいおんが できあがります 、、、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました、、、
Posted by
すべて平仮名ですが、素敵な詩集です。23の動物に関しての”でんせつ”が書いてあります。なんでうさぎははねまわるのか。なんでとらはしましまもようなのか。 こういう話を子どもに語れるような人になれたら素敵だろうな、と思いました。何事も「当たり前」だなんて考えてたら、きっと”でんせ...
すべて平仮名ですが、素敵な詩集です。23の動物に関しての”でんせつ”が書いてあります。なんでうさぎははねまわるのか。なんでとらはしましまもようなのか。 こういう話を子どもに語れるような人になれたら素敵だろうな、と思いました。何事も「当たり前」だなんて考えてたら、きっと”でんせつ”なんて見えないのでしょう。でも、この作品たちを見て「なるほどね」と思いました。 素朴な疑問を大切にして、自分の周りの生き物たちの”でんせつ”をときどき考えていきたいな、と思います。どんないきものも”でんせつ”を持っているのだから。
Posted by
とても可愛らしく、大きくゆるい「でんせつ」ににんまりしてしまった。みんな地球と密接に関わっている、というか同じ地球上に住む生物としての仲間意識が沸き、個がとても愛おしく思った。 「ぬくぬく」もぐらにも、「ぽけぽけ」かたつむりにも、「ふわふわ」くらげにも、「たたたん」うさぎにも、「...
とても可愛らしく、大きくゆるい「でんせつ」ににんまりしてしまった。みんな地球と密接に関わっている、というか同じ地球上に住む生物としての仲間意識が沸き、個がとても愛おしく思った。 「ぬくぬく」もぐらにも、「ぽけぽけ」かたつむりにも、「ふわふわ」くらげにも、「たたたん」うさぎにも、「すやすや」へびにも、「ふむふむ」かわせみにも、それぞれが持つそれぞれの「でんせつ」。ここに載っていなくたってみんなにある「でんせつ」。 こういうのを読むと、もうとっても地球愛。
Posted by
いろいろな動物の“なぞ”や“生態”を、動物のともだち（と、turboは前々からにらんでいた）工藤直子さんが紹介している…というか、動物の気持ちを代弁している…というか、そんな本です。 文章が“ひらがな”と“カタカナ”だけど、あなどるなかれ！ おとなっぽいくだりだってあるんだよ...
いろいろな動物の“なぞ”や“生態”を、動物のともだち（と、turboは前々からにらんでいた）工藤直子さんが紹介している…というか、動物の気持ちを代弁している…というか、そんな本です。 文章が“ひらがな”と“カタカナ”だけど、あなどるなかれ！ おとなっぽいくだりだってあるんだよ。ドキドキ、ワクワク、フムフム、そして…ちょっぴり切ない“でんせつ”も！
Posted by
- 1