タイコたたきの夢 の商品レビュー
あまり見たことない紙質。シンプルなイラストと簡潔な文章なので、余白に思いを馳せながら読んだ。挿絵がないページ、そして最後の挿絵が胸に迫った。
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地球をぐるりと一周しなくても、わたしたちもタイコたたきと同じように、迷い、彷徨い、探しつづけている気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どこかにあるはずの幸せを求めて彷徨い歩く。結局元いた場所に戻ってくる。青い鳥ですね。 ラスト、一番若い男がまた、よりよいくらしを求めて声を上げる。普遍的な流れなんだな、と思いました。
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タイコたたきの人々が良い暮らしを求めてさまよう話。 一人のタイコたたきが「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」とタイコをたたきながら練り歩くと、やがて大きな群れとなっていく。良い土地を求めて世界中を旅していく。 豊かな土地、厳しい土地、いろんな土地がある...
タイコたたきの人々が良い暮らしを求めてさまよう話。 一人のタイコたたきが「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」とタイコをたたきながら練り歩くと、やがて大きな群れとなっていく。良い土地を求めて世界中を旅していく。 豊かな土地、厳しい土地、いろんな土地があるけれどどこに行っても満足できない。どこってことではなく、そこで何をするか、どう感じるかが大切なのだろう。 2020年の今はコロナウィルスで世界のどこへ行ってもよいくらしはできないかもしれない。今いる場所でどう過ごすか考えなければならない。今の時期に合う本だったのかも。でもちょっと難しかった。
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うーん。 外に幸せを求めて、どこかにもっとよいものが!というのは、果たしていいものなのか。何が幸せなのか。 考えさせたい本なんだろうというのはわかる。 でも、読んでいて面白くなかった。
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ほとんどの見開きごとに挿絵が書いてあって、その挿絵がすごくうまい。物語の、ロマンチックだけれどすごく現実的で風刺的なところとかを包み込むような、平熱な感じの線がいいと思った。 日本語訳も、よくあるような、日本語に無理のある訳がなく、自然な感じで引っかからずに読めた。
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「きっと、どこかにある筈だ。もっと、いい国。いい暮らし!」一人のタイコたたきが叫びながらねり歩く。するとー。乾いたユーモアとともに徹底的に突き放した客観性も感じる大人の絵本。読後感はかなり重いですが、この物語が紡がれた背景を考えずにはいられない1作。
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もっとよいくらしをもとめて、旅立っていったタイコたたきたち。 でも結局・・・・・・ 何が人にとってのしあわせなのだろう・・・ 考えてしまう書。 訳も素晴らしいし、チムニク自身の描いた絵がとても文章に合っている。 文章も書けて絵も描けるというのは理想のかたちだろうな、と思わせられ...
もっとよいくらしをもとめて、旅立っていったタイコたたきたち。 でも結局・・・・・・ 何が人にとってのしあわせなのだろう・・・ 考えてしまう書。 訳も素晴らしいし、チムニク自身の描いた絵がとても文章に合っている。 文章も書けて絵も描けるというのは理想のかたちだろうな、と思わせられる。
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「行こう。 どこかにあるはすだ。 もっとよい国、よい暮らし」 でもね。 ここだから、居る人が居る。 ここだから、在る場所が在る。
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むかし むかしで始まる大人の絵本。言葉はシンプルで絵も黒の線描ですっきりだけど、中味は考えさせる。ここではないもっといいところを求めたがる人間の本性をグサリとやられるような・・・・・。 HS
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