砂の海 の商品レビュー
読むたびに、旅に出た…
読むたびに、旅に出たくなる一冊です。タクラマカン砂漠を歩く様子を知るのにも楽しいですが、もともと椎名誠のファンという人には、彼独自の、あたたかいピリ辛コメントにも相変わらずやられてしまうでしょう。
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スウェン・ヘディン以…
スウェン・ヘディン以来、外国人としては実に54年ぶりに足を踏み入れることになる中国シルクロードの道。幻の王国、楼蘭を求めて進む話。
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目的地は、探検家ヘデ…
目的地は、探検家ヘディンが「さまよえる湖」と名づけたロプノールと2000年前の幻の王国・楼蘭。著者が最終地点で目撃したものは?ハードな旅をユーモアで描く、シルクロード紀行。
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旅エッセイは、自分も…
旅エッセイは、自分も行ってる気分になれて楽しいです。旅に出たくなる衝動に駆られます。
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この本は、『怪しい探…
この本は、『怪しい探検隊』の椎名誠が、『正しい探検隊』とともに旅をした際に起きた出来事を書いたエッセイです。私が一番気になった点は、椎名誠が、木彫りの人形をタクラマカン砂漠の月の光に当てて神様にしようとしたところです。私は、「これで椎名誠は、新興宗教の教祖になろうとしえいるのでは...
この本は、『怪しい探検隊』の椎名誠が、『正しい探検隊』とともに旅をした際に起きた出来事を書いたエッセイです。私が一番気になった点は、椎名誠が、木彫りの人形をタクラマカン砂漠の月の光に当てて神様にしようとしたところです。私は、「これで椎名誠は、新興宗教の教祖になろうとしえいるのではないか」と心配になりました。
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広大な砂漠の旅路と冒険譚。 幻の湖と呼ばれたロプ湖を経て、タクラマカン砂漠を渡り、楼蘭を目指す。 乾き切った砂嵐と満天の星空への想像を巡らせずにはいられない。
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楼蘭と言えば、中国の遺跡。 今はほぼ砂漠の一部となってしまっていますが、かつて紀元前~5世紀頃はシルクロードにおけるオアシス都市として栄えていました。 そんな楼蘭王国ですが、近くにロプノールという幻の湖があったとされています。 そのロプノールが長い年月をかけて移動を繰り返す湖であ...
楼蘭と言えば、中国の遺跡。 今はほぼ砂漠の一部となってしまっていますが、かつて紀元前~5世紀頃はシルクロードにおけるオアシス都市として栄えていました。 そんな楼蘭王国ですが、近くにロプノールという幻の湖があったとされています。 そのロプノールが長い年月をかけて移動を繰り返す湖であると考えられるため、ロプノールを水源として繁栄していた楼蘭は湖の移動と共に衰退していき、やがて歴史から消え去ってしまったのですね。 本作は、著者の椎名さんが1988年に日中共同調査隊の一員として楼蘭及びロプノールへ調査へ行った時の様子を綴ったものです。 この楼蘭遺跡のある辺りは信疆ウイグル自治区という政治的に微妙なゾーンなので、なかなか外国人が足を踏み入れることはできません。 幼い頃から楼蘭に憧れを抱いていた椎名さんがこの調査隊のメンバーに選ばれたことは、本当に貴重なチャンスをものにしたということだったのでしょう。 しかし、その道行きはかなり険しいものだったようです。 いくら近代文明の時代になったとは言え、砂漠を何日もかけて旅するというのはやはりとてつもない苦労を強いられるものなんだなということが、このエッセイを読むとビシバシ伝わってきました。 それでも、やっぱり何故かロマンを感じてしまうんですよね。 それは、椎名さんの冷静ながらもあっけらかんとした文体から、その場の情景の綺麗な所を切り取って想像するからかもしれないし、その背景にある歴史の断片を感じ取って思いを馳せたくなるからかもしれません。 ストゥーパを見つけたところのくだりなんか、その最たるものです。
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全く違った砂漠の風景が存在している。 その砂漠に対峙しながら、 シーナ節で迫る。 天を見る。 星空を見る。
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日本人として初めて楼蘭の地を踏んだ記念すべき探検記。 この頃ようやく楼蘭付近で中国が核実験をしていたことを問題提起されるようになったが、 本書でも取材班が楼蘭に入ったら写真や映像の撮影が一切禁じられている様子が綴られており興味深い。 やはり当時、撮られては困る"何か&q...
日本人として初めて楼蘭の地を踏んだ記念すべき探検記。 この頃ようやく楼蘭付近で中国が核実験をしていたことを問題提起されるようになったが、 本書でも取材班が楼蘭に入ったら写真や映像の撮影が一切禁じられている様子が綴られており興味深い。 やはり当時、撮られては困る"何か"があったのだろうか。 とはいっても、コッソリ撮影したり、石や貝殻を拾って帰るところが椎名さんらしいといえばらしい。 読んでいると楼蘭そのものはどうもツマラナイ場所に思えるが、悠久の地に想いを馳せる想像力のある人にはたまらない場所かも。 星空の描写は凄い。昔と比べて格段に行きやすくなったとはいえ、こういった秘境探検記はやはり読んでてワクワクする。
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高校生の時に通学バスの中で読んだ一冊。 初めが「でか足国探検記」で、次に読んだのがこれでした。 相変わらず、ありふれた言葉で自然な文章を書きます。 まぁ今回は砂漠の旅とだけあって真剣にやったとは思いますが、それをほとんど感じさせない所がいかにも椎名さんらしいです。 終盤(楼蘭到...
高校生の時に通学バスの中で読んだ一冊。 初めが「でか足国探検記」で、次に読んだのがこれでした。 相変わらず、ありふれた言葉で自然な文章を書きます。 まぁ今回は砂漠の旅とだけあって真剣にやったとは思いますが、それをほとんど感じさせない所がいかにも椎名さんらしいです。 終盤(楼蘭到着時辺り)の記述が少し物足りないかなとは思いましたが、他の部分は詳しく書かれているので全体的には良くまとまっていると言えます。
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