ワシントン封印工作 の商品レビュー
開戦直前、ワシントン…
開戦直前、ワシントンの日本大使館で臨時雇用された大竹幹夫。惚れた相手の正体はスパイで…。国と個人、それぞれの間で感情が揺れ動く。
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米国と日本の開戦が迫…
米国と日本の開戦が迫る中、日本大使館にスパイとして送り込まれた女性との恋、そして戦争回避に向けて懸命な努力を続ける関係者の願いも空しく・・・。史実とフィクションが上手く融合された物語
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2021.7.10 読了 日米開戦直前のワシントン、日本大使館が舞台。事実とフィクションのないまぜ具合が絶妙。開戦時に最も重要な最後通牒の期限を日本の官僚的行動、誠に不合理な理由で遅らせてしまう展開にため息が出てしまう。 解説文に紹介されているが、戦後に野村吉三郎元大使は松下幸之助によって経営不振の日本ビクターの社長に起用された、という逸話にビックリ。
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この人の書く太平洋戦争前夜モノにはハズレがないですな。最後の急展開でハッピーエンドになったのが良かった
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第2次世界大戦のきっかけとなる真珠湾攻撃を目前にした アメリカの日本大使館とアメリカ国防庁とのやりとりで アメリカ人も日本の外務省も戦争を回避しようと必死だったのかとわかる でも、それぞれの国、その中の人々の都合や意地、虚栄心で お互いに理解できず、日本軍の大きな力で無情にも戦争へと進んでいく その中で、アメリカ人と日本人の混血児ミミがスパイとなり 女として色々な経験をしていき、そのミミと係っていく男たち ハラハラドキドキ、戦争が始まることはもちろん分かっているので 読んでいる最中になんだか切なくなる 最後は、ああ、こうなるのか・・・と納得するようなしないような 物語は終わらないで、続いてほしいと思ってしまった
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600ページ超の大作だったけど最初から最後までページを繰るのが楽しみでした。佐々木さんの開戦前夜シリーズは虚実織り交ぜてのストーリーテリングも素晴らしく、史実として結果が分かってることでもハラハラしながら読ませてくれます。佐藤正明さんの解説も読後感を損なわさせず、気持ちのいい文章...
600ページ超の大作だったけど最初から最後までページを繰るのが楽しみでした。佐々木さんの開戦前夜シリーズは虚実織り交ぜてのストーリーテリングも素晴らしく、史実として結果が分かってることでもハラハラしながら読ませてくれます。佐藤正明さんの解説も読後感を損なわさせず、気持ちのいい文章でした。
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COMMENT_DATA "佐々木氏の小説は、第二次大戦中の事象を書いているが、 はからずも戦争に巻き込まれしまった人々の心の動き、恋愛などが興味深い。 今回は、真珠湾攻撃の際に駐米日本大使館が、アメリカ政府への通告が遅れてしまった件の周辺が舞台で やはり、大使館に現地...
COMMENT_DATA "佐々木氏の小説は、第二次大戦中の事象を書いているが、 はからずも戦争に巻き込まれしまった人々の心の動き、恋愛などが興味深い。 今回は、真珠湾攻撃の際に駐米日本大使館が、アメリカ政府への通告が遅れてしまった件の周辺が舞台で やはり、大使館に現地採用されてしまった日本人留学生と 日米ハーフの女性のかかわりを軸に書かれている。 私としては、氏のいままでのより歴史的事実を追う部分が多かったような気がして少し残念だった。 もちろん、そういう小説だとして読めばいいのだが。"
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