ハムレット狂詩曲 の商品レビュー
ベテラン女優・仁科京…
ベテラン女優・仁科京子率いる「劇団薔薇」は、新劇場のこけら落としの演目にハムレットを選び、世界的な演出家ケン・ベニングに依頼する。ケンにとって、出演者の歌舞伎役者・片桐清右衛門は亡き母を捨てた男だった―。一方、京子の長男・雪雄は主役ハムレットという重荷に打ち震えていた。様々な思惑...
ベテラン女優・仁科京子率いる「劇団薔薇」は、新劇場のこけら落としの演目にハムレットを選び、世界的な演出家ケン・ベニングに依頼する。ケンにとって、出演者の歌舞伎役者・片桐清右衛門は亡き母を捨てた男だった―。一方、京子の長男・雪雄は主役ハムレットという重荷に打ち震えていた。様々な思惑が交錯する中、劇場は完成へと近づき、やがて上演当日を迎える。最後まで交わらないケンと雪雄の認識が、なんとなく喜劇っぽいです。どんでん返し後、ラストは明るい結末。
文庫OFF
重い雰囲気で進む物語…
重い雰囲気で進む物語に最後の「やられた」感。やもすれば服部まゆみサンらしくないとも取れかねない、とても気持ちよく、明るい結末でした。まさに喜劇的。
文庫OFF
歌舞伎が題材のミステ…
歌舞伎が題材のミステリー。重い作品かと重いつつ、ラストはあっさりと明るい。このギャップはデビュー作でも見られ、ある意味服部さんらしいかも。
文庫OFF
耽美傾向も無いわけで…
耽美傾向も無いわけではありませんが、割とあっさりしたミステリー。歌舞伎役者が絡んできます。読後感は明るい作品です。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
良かった。後味がとても良い作品。 最初、読み始めたときはこんなエピローグになるなんて思ってなかったので、ハムレットってそっちなのね!と思った。 何だか読み終わって、とても良い気分になったね。 読みやすい感じでサラサラ読めてしまう。この人の話には転調がよく見られるのだけれど、この話は割りとゆっくり変わっていく感じで、最初に見ていた目線からどんどん違う目線に変わっていったのが印象的。 耽美な表現は散りばめられているけれど、そこまで強くは無い。でも、読み耽ることができた。 小悪魔って、ええなぁ。
Posted by
面白いといううわさだったのですが、基本的に私は舞台にあまり興味がないのであまり入り込めませんでした。知識もないし。ハムレットも、むか~しちょろっと読んだだけだしなあ。それがそもそもの間違いですね(苦笑) あと、個人的に供述者が犯罪を企てている系の小説は好きじゃないんです…すいませ...
面白いといううわさだったのですが、基本的に私は舞台にあまり興味がないのであまり入り込めませんでした。知識もないし。ハムレットも、むか~しちょろっと読んだだけだしなあ。それがそもそもの間違いですね(苦笑) あと、個人的に供述者が犯罪を企てている系の小説は好きじゃないんです…すいません。
Posted by
切り裂きジャック1888と比べると、ずいぶんと描写やら口調がさらりとしたお話で読みやすい。 構造や配役の妙が面白いのだが、やや描写に現実感が希薄だけれど、これは2人のハムレットのモノローグだと言う気もする。 タイトルの通り、ハムレット狂詩曲にふさわしい、読後感が爽やかなお話。 物...
切り裂きジャック1888と比べると、ずいぶんと描写やら口調がさらりとしたお話で読みやすい。 構造や配役の妙が面白いのだが、やや描写に現実感が希薄だけれど、これは2人のハムレットのモノローグだと言う気もする。 タイトルの通り、ハムレット狂詩曲にふさわしい、読後感が爽やかなお話。 物語のための物語の好きな方にお勧め。
Posted by
ラプソディのように入り組む人間関係にめまいが。でもラストがよかった。甥っ子たちに振り回されてる演出家がかわいい。ガラスの仮面が読みたくなるねえ。
Posted by
- 1