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全現代語訳 源氏物語 新装版(1) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2011/10/05
  • ネタバレ

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なるべく原文の雰囲気を損なわない形での訳がなされているということだが、古文における難しい表現、つまり主語がほとんど明示されず、現代としては過剰とも言える尊敬・謙譲表現をそのまま現代語に適用している感があり、私としては読みにくいと感じる部分がある。 しかしながら情景描写や人々の所作などについては余計な装飾もなく、まさに古文の美しさを存分に引き出している。 今まで何度か挑戦してきて、いずれもはじめの桐壺の項で諦めていたが、改めて読んでみると実に源氏物語は面白い。一人ひとりの登場人物の心理描写が精緻に描かれ交錯していく。さすがは日本を代表する古典文学といったところか。 特に葵上が悪霊に取り憑かれ命を削られていく中での光源氏とのやりとりは非常に感慨深いものがあった。

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2011/03/13

国語学者今泉忠義先生による現代語訳『源氏物語』。現代語訳だから、原文も注釈もない。講談社学術文庫から出版されている『源氏物語』の注釈本としては、江戸時代初期の和学者である北村季吟によって著された『源氏物語 湖月抄』を校訂したものはある。しかし、現代の研究者による『源氏物語』の注釈...

国語学者今泉忠義先生による現代語訳『源氏物語』。現代語訳だから、原文も注釈もない。講談社学術文庫から出版されている『源氏物語』の注釈本としては、江戸時代初期の和学者である北村季吟によって著された『源氏物語 湖月抄』を校訂したものはある。しかし、現代の研究者による『源氏物語』の注釈書はないので、できれば今泉忠義先生の後進で國學院大學名誉教授であり、「源氏物語全講会」を続けておられる岡野弘彦による注釈書などが加わればと希望してしまう。 さて、本書は1978年に講談社学術文庫から出された『源氏物語 全現代語訳』(全20巻)を『新装版 源氏物語』(全7巻)として再刊したもの。原文と注釈を省いて現代語訳のみの構成なのだが、この現代語訳というのが実によく練られているので読みやすく理解しやすい作品に仕上がっている。 それは著者の今泉忠義先生が稀代の国語学者だったからということもあるが、三矢重松と折口信夫博士の「源氏物語全講会」に間近で触れていたことが、『源氏物語』を理解する背景になっていたことは間違いないだろう。とにかく、『源氏物語』のストーリーを精確に理解するということならば、この本が最良の現代語訳だと思う。 この『新装版 源氏物語』の底本には、「青表紙系の版本中では最善本と称せられる首書(かしらがき)源氏物語の本文」が採用されている。『首書(かしらがき)源氏物語』は広い意味での青表紙本系統の版本だから、原文と注釈を対照しながら読むとすれば、岩波文庫版『源氏物語』(山岸徳平校訂)が役立つかも。 内容(「BOOK」データベースより) 与謝野晶子・谷崎潤一郎・円地文子ら、個性的な作家が現代語訳を試みた、不朽の物語文学『源氏物語』。本書は、三矢重松・折口信夫の源氏講義に魅せられた鋭敏な言語感覚をもって知られる稀代の国語学者が、生涯をかけて取り組んだ源氏完訳本である。本巻は、光源氏の誕生から元服までを描く「桐壺」から、生涯最愛の女性・紫上と新枕を交わす「葵」までを収録。

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2011/07/17

がんばって読了。「まろ、ん?」と「あさきゆめみし」を読みつつ。まだ序盤で知っているエピソードも多いから、読みやすかった。登場人物もまだ多くないし。しかしこの量であと六冊もあるとは……。

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2010/02/11

与謝野晶子・谷崎潤一郎・円地文子ら、個性的な作家が現代語訳を試みた、不朽の物語文学『源氏物語』。本書は、三矢重松・折口信夫の源氏講義に魅せられた鋭敏な言語感覚をもって知られる稀代の国語学者が、生涯をかけて取り組んだ源氏完訳本である。本巻は、光源氏の誕生から元服までを描く「桐壺」か...

与謝野晶子・谷崎潤一郎・円地文子ら、個性的な作家が現代語訳を試みた、不朽の物語文学『源氏物語』。本書は、三矢重松・折口信夫の源氏講義に魅せられた鋭敏な言語感覚をもって知られる稀代の国語学者が、生涯をかけて取り組んだ源氏完訳本である。本巻は、光源氏の誕生から元服までを描く「桐壺」から、生涯最愛の女性・紫上と新枕を交わす「葵」までを収録。

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2009/10/04

内容紹介:与謝野晶子・谷崎潤一郎・円地文子ら、個性的な作家が現代語訳を試みた、不朽の物語文学『源氏物語』。本書は、三矢重松・折口信夫の源氏講義に魅せられた鋭敏な言語感覚をもって知られる稀代の国語学者が、生涯をかけて取り組んだ源氏完訳本である。本巻は、光源氏の誕生から元服までを描く...

内容紹介:与謝野晶子・谷崎潤一郎・円地文子ら、個性的な作家が現代語訳を試みた、不朽の物語文学『源氏物語』。本書は、三矢重松・折口信夫の源氏講義に魅せられた鋭敏な言語感覚をもって知られる稀代の国語学者が、生涯をかけて取り組んだ源氏完訳本である。本巻は、光源氏の誕生から元服までを描く「桐壺」から、生涯最愛の女性・紫上と新枕を交わす「葵」までを収録。 (「BOOK」データベースより) 資料番号:010671279 請求記号:913.3/ ム/ 1 資料区分:文庫・新書

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