1,800円以上の注文で送料無料

「ケータイ・ネット人間」の精神分析 の商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/10/13

二者関係の二・〇に満たない関係性を「一・五」のかかわりと捉える。子どもと人形とのかかわりが一・五の代表例。「一・五」の関係の居心地よさに、そこに引きこもってしまうという。人との関係性が煩わしいとゲームなどの一・五の世界へ逃げ込む。要塞家族、ホテル家族など現代の家族を象徴するネーミ...

二者関係の二・〇に満たない関係性を「一・五」のかかわりと捉える。子どもと人形とのかかわりが一・五の代表例。「一・五」の関係の居心地よさに、そこに引きこもってしまうという。人との関係性が煩わしいとゲームなどの一・五の世界へ逃げ込む。要塞家族、ホテル家族など現代の家族を象徴するネーミングが登場。

Posted byブクログ

2011/11/10

10年前からケータイゲームの恐れを忠告しているのにモバゲーやらグリーやらにどっぷり嵌まって金を搾り取られてヘラヘラしてるやつは一度家族に顔を見せろ。そして土下座しろ。

Posted byブクログ

2011/07/22

  非常に興味深い内容の多く詰まった1冊でした。 引きこもりにしても「外的な引きこもり」の他に「内的な引きこもり」というのがあります。「内的引きこもり」は人にうまく順応し世の中と調子を合わせてやっていく滑らかな適応法。一見やさしいけれど、実はつめたく、人と表面上の関係しか結ぶこと...

  非常に興味深い内容の多く詰まった1冊でした。 引きこもりにしても「外的な引きこもり」の他に「内的な引きこもり」というのがあります。「内的引きこもり」は人にうまく順応し世の中と調子を合わせてやっていく滑らかな適応法。一見やさしいけれど、実はつめたく、人と表面上の関係しか結ぶことができません。摩擦や意見の衝突を最初からなくすよりも、それを解決していくことの方が重要だということを私たちは忘れている、もしくは知っていてもできなくなっているんじゃないでしょうか。「外的な引きこもり」のように目には見えないけれど、私自身もそうである「内的な引きこもり」の広がりを恐ろしく感じます。   私たちは直接人と関わる機会をどんどんなくしています。 それでもテレビなどの機械により退屈することなく過ごすことができます。機械相手というのは大変居心地がいい。なぜなら、テレビは消したい時に消せばいいし、飽きたらチャンネルだって替えられる。そこには人間的配慮が全くいりません。そういったものに慣れてくると、今度は人と関わるのがわずらわしくなったり、好ましくなくなります。結婚する人の年齢が上がっていることや、生涯シングルでいる人が増えていることは、こういった要因もある、という見方もあるんですね。なるほどと思うのと同時にやはり怖くなります。未来が不安。   他にもやりたいことがわからないまま、親元に依存しながら過ごす「終りのないモラトリアム症候群」やヴァーチャルな世界が現実に感じ、もとの現実が空虚に感じるという「現実感の逆転」などについて実例を含め詳しくわかりやすく書かれています。読むことで危機感を覚えることのできる本です。ホラーじゃないけど、怖いです。

Posted byブクログ