白石公子詩集 の商品レビュー
かつて好きだった詩は好きでかつてたいして好きでなかった詩はやはり好きではなかった。卒論を見てくださった白石先生、お元気なのだろうか。 くぎり、故郷のために、スケバンだったしーちゃん、ブタの頭、市ヶ谷抄、あたりが好きである。 自分は数年間市ヶ谷に住んでいたこともあり、市ヶ谷抄には泣...
かつて好きだった詩は好きでかつてたいして好きでなかった詩はやはり好きではなかった。卒論を見てくださった白石先生、お元気なのだろうか。 くぎり、故郷のために、スケバンだったしーちゃん、ブタの頭、市ヶ谷抄、あたりが好きである。 自分は数年間市ヶ谷に住んでいたこともあり、市ヶ谷抄には泣かされる。昼間の明るくのんびりした靖国通りを思い出すが、そこに右側と左側が存在するなんて全く想像できなかった。白石先生がDANという店を幸福のうちに失ったのと同じように、自分も行きつけの店を甘やかな感傷のうちに失ったことを思い出す。
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この詩集は、思潮社の叢書たっだ女性詩の現在の第2巻「ラプソディ」に収められた「くぎり」から始まる。当時、この詩にはまってしまった。彼女が描く、君とぼくとの物語。なんて正しいのだろうといつも思いながら、最後の4行にたどり着くのだ。 僕が描く君と僕の物語は、彼女が描く君とぼくの物...
この詩集は、思潮社の叢書たっだ女性詩の現在の第2巻「ラプソディ」に収められた「くぎり」から始まる。当時、この詩にはまってしまった。彼女が描く、君とぼくとの物語。なんて正しいのだろうといつも思いながら、最後の4行にたどり着くのだ。 僕が描く君と僕の物語は、彼女が描く君とぼくの物語のまわりを、いつまでも廻っているだけのようだ。
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