奪回者 の商品レビュー

グレッグ・ルッカ(著者),古沢嘉通(訳者)

終始、物語が弾まない…

[文庫ＯＦＦ]

終始、物語が弾まないのは、アティカスが苦悩や悔恨、迷いの感情から抜け出せないでいることだ。シリーズものの中段とみれば納得もできるが、本作品を単体として読むとなかなか辛い。ＳＡＳ（英国特殊空挺部隊）が絡む陰謀とは何か、その謎を追いかけていく展開に前半引き込まれる。しかし、その謎が途中で明らかになってしまうと、拍子抜けしてしまう。こんな小さな戦いに世界最高の戦闘集団とアティカスたちは巻き込まれているのかという思いが残る。とはいえ、マンハッタン白日の銃撃戦など、冴え渡る攻防には見るべきものがある。

敵は名うての英国特殊…

[文庫ＯＦＦ]

敵は名うての英国特殊部隊出身の誘拐チームだ。生死を賭けた攻防が続く。守護者としての誇りがはじけるハードボイルド。

2020/10/20

最近、ピカレスクの刺激によわくなってるので、どうかとおもったが、いやいや、読ませる作品だった。
最初のを読んだのがずいぶん前で中身を忘れていたがそれでもこれでじゅうぶんたのしめる。
人間関係は繊細に書かれているし、荒いシーンはそれなりにちゃんと荒く。
眼鏡をかけたヒーローや言葉づかいの超乱暴な女が世にもかっこよい女だったり、多彩な人物に彩られて読後は次巻へ引っ張られる。
つぎらどうなるの？

2011/10/01

この人の本も読ませる。三作品目から読み始めたが、第一作から読み直してます。主人公の過去、前作でのエピソードを知らずして次には進めない…

2011/05/29

皮肉な科白（せりふ）に込められた諧謔（かいぎゃく）は高い知性に支えられている。聞き手を選ぶような側面もある。説明を求められてしまえば台無しだ。「クックックッ」と笑ってもらうのが望ましい。皮肉とは会話におけるスパイスであり、洒脱なフェイントでもある。グレッグ・ルッカは、皮肉な人生と皮肉な会話を描くの巧みだ。

http://sessendo.blogspot.com/2011/05/blog-post_2130.html

2009/11/18

前作の「守護者」同様のキャラクターの立ったメンバーが繰り広げるボディーガード活劇。
まあ、楽しめましたが前作より文章は上手くなったが余分な部分が多く少し冗長に感じる部分も。
本当にテレビドラマにすれば連続モノとしては面白いかもしれませんが、小説としては・・・
本来の目的の「耽溺者」までたどり着けるかは少々不安な状態です。

2009/10/07

テンポよく疾走感を味わいながら楽しめる。
今作品も面白かった。
頭も捻らず文章の流れに安心して身を任せられる。

2009/10/04

●眼鏡が素敵なボディーガードv アティカス・コディアック君シリーズの第２作。今回はアティカスが昔警護していた大佐の娘エリカ15歳☆ をガードします。　

●相変わらずめんどくさいミッション続き。加えてアティカスはデカいわりにはナイーブな心のおかげでずっと悩みがちな上、１作目の事件は仲間のナタリーやブリジットとの関係にも微妙な陰を落としたり。
しかし、おかげで職業小説にとどまらない面白さ。
やはりキャラ立ちですね。
ナタリーやデイル、ブリジットもよいですが、サーファーにしか見えないと言うＦＢＩ捜査官スコット君も気になる･･･あんまり出てこないけどさ。
きっとポール・ウォーカーみたいなルックスに違いない、とひとり決めしてみました。続きも読みます。　

2009/10/04

やや厚い文庫本で、定価1,040円もするのに、なんかこう、ピンとこない。キーパーはそこそこ面白かったのに・・・。訳者の言葉遣いが古すぎるせいなのか、登場人物の性格（特に主人公の性格）とかマジ？って思う所もあったりして。読ませてもらったんだけどビミョーな作品でした。訳がよければいいのかも・・・。